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診療内容

目次

初診(初めての来院)の方へ

初診の方へ

初めて来院される方へ

はじめまして、ニコデンタルクリニック院長の渡辺です。
数多くある歯科医院のホームページから、当院のサイトをご覧いただき、ありがとうございます。
当院はできる限り歯を削ったり、抜かずに健康な歯を大切にしていきたいと考えています。
そのために患者様のお口の中を環境と今後のリスクをお伝えさせてもらいます。

当院は初診時は応急処置以外は検査のご説明となり、治療やクリーニングは行いません。
「患者様のお口の健康を守る」というコンセプトは全国の歯科医院さんがお持ちであるかと思いますが、そのアプローチ方法は各医院で異なります。
当院ではまず、患者様ご自身にお口のことを知ってもらうためにカウンセリングと検査をとても大切にしています。

このページで当院のお口の健康に対する考え方と、治療の流れについてまとめさせていただきました。
また、当院が実施している取り組みは、世界的な予防の権威である山形県酒田市にある日吉歯科診療所(熊谷崇先生)のシステムを参考としております。

当院の診療スタイルはお口の健康を通し、患者様が幸せになっていただくことを目的としています。
そのために私たちの歯科医院は従来の悪くなったら治療する「治療型の歯科医院」ではなく、口の中を守り続けるための「予防管理型の歯科医院」を目指しています。

STEP1 歯を守るために ~口腔内写真・レントゲン検査・歯周病検査・唾液検査~

当院では、緊急時以外は、すぐに治療を始めることは行いません。
歯科治療というと、むし歯を削ったり、詰めたり、被せたりということがイメージされるかもしれません。
しかし、本当の歯科治療というのはご自身のお口の状態を知っていただき、お口の環境を良くしていくというものなのです。
お口の環境をご自身で理解してもらうことで本当の問題解決を図ることができます。削ったり、詰めたり、被せたりということはその延長上にあるものです。

当院では、まず原因を知り、除去し、対策していくということから始めていきます。
そして、私たちと患者様とでまず「原因」を探り、今後問題を生じさせないためにはどうすればいいかを共に考え対策を行っていきます。

具体的には下記の検査を実施し、「原因」と「対策」を考えます。

口腔内写真

歯や歯茎の色、歯の裏側や奥歯など、普段見えづらいところまで、ご覧いただきます。

レントゲン写真

歯や歯を支える顎の骨の状態を調べるのに有効です。
肉眼では確認しにくい虫歯や歯周病の状態を判断できます。
また、骨に埋まっている親知らずの診断も行うことができます。

 

歯周病検査

歯と歯茎の境にあるポケットと呼ばれる溝の深さや出血・膿の有無などを調べ、歯周病の進行度を判断するための大切な検査です。

唾液検査

唾液の成分を検査をすることによってお口の中の「むし歯のなりやすさ」を測定することができます。
また、唾液量を図ることでむし歯菌からの防御機構も知ることができます。

STEP2 カウンセリング~むし歯と歯周病、お口の中のことをご説明します~

患者様のお口の状態とむし歯・歯周病の状態について説明を行います。
検査によって判断される治療についてや治療回数についての通院回数や期間についてもお話ししていきます。

STEP3 口腔衛生指導とクリーニング

担当歯科衛生士による患者様一人一人に合わせた口腔衛生指導とクリーニングを行います。

STEP4 レポート ~患者様のお口のデータをお渡しします~

患者様お一人お一人のお口のデータを管理し、そのデータを患者様にお渡ししていきます。
また、口腔衛生指導の記録もお渡ししています。

むし歯治療

可能な限り「痛みを抑えた」歯科治療

痛みは誰にとっても嫌なものです。
当院では痛みをできる限り最小限にするために様々な工夫をしています。
そのため、治療はかなり痛みを抑えられるようになっています。

どのように可能な限り痛みを抑えた治療をしているかをご紹介します。

STEP1表面麻酔

歯医者での痛みの多くは、麻酔注射をする際の痛みです。
この痛みは主に注射針の刺入によるものです。
当院ではすぐに麻酔注射をすることはせず、注射する部位を「表面麻酔」というものを利用して、表層の感覚を麻痺させ、その上で麻酔注射をします。
ほとんど痛みを抑えることができます。

STEP2「極細の針」を使用

針は細ければ細いほど痛みを軽減させます。
当院では現在発売されている中でも特に細い針を使い、ソフトに注射することで痛みを抑えています。
また、お薬の注入スピードも最も痛みが抑えられるように工夫しています。

歯を削る量の少ない正確なむし歯治療

一度歯を削ってしまうと、詰め物や被せ物をして機能を取り戻すことはできますが、削ってしまった歯は再生することはないため、二度と元には戻りません。
必要以上に歯を削ることは、歯の寿命を縮めることになります。
そして、何度も治療を繰り返すうちに削る部分もなくなってしまい、最終的には歯を抜いてインプラントや入れ歯をすることになります。
当院では一人でも多くの方に健康で幸せな生活を送ってもらいたいと考えています。
そのためにできるだけ正確な治療を行うための工夫をしています。

こだわり1.治療の精度を飛躍的に高める「高倍率ルーペ」

歯科治療は非常に繊細で、そして高い技術力が求められます。
特にお口の中という非常に限られた部位を治療していくため、細かい部分まで確認することが大切になります。

当院では肉眼よりも何倍も視野を拡大できる高倍率ルーペ(拡大鏡)を活用した歯科治療を行なっています。

今までの治療というのはドクターの技術や経験に左右されることがありました。
しかし、高倍率ルーペを使用することでより高い技術を提供することができるようになり、治療の質が飛躍的に高まりました。

こだわり2. 初期のむし歯をレーザーで見つけます「ダイアグノデント」

ダイアグノデント

この装置は初期虫歯の発見に大きな効果を発揮します。
初期段階の虫歯には痛みがなく、かつ、経験豊富なドクターでも判別しにくいことがあります。
そこで活躍するのが「ダイアグノデント」です。
この装置のメリットについて以下にご紹介します。

  1. ドクターの勘や見た目で判断されず、再現性がありむし歯を数値化できます。
  2. 数値にすることにより、むし歯の深さが前回と比較でき、むし歯管理が出来ます。
  3. むし歯の早期発見と適切な治療計画がたてられます。
  4. むし歯の早期発見によりほとんど削らない治療を実践することが出来ます。

むし歯治療においてとても大切なことは「早期発見・早期診断」です。
ダイアグノデントを利用することで、そもそも削る必要のない歯を無駄に削ることがなくなります。
また、仮に、むし歯部分を削る必要があると判断した場合も、ダイアグノデントは非常に有効なツールになります。
むし歯を削る量は、従来は歯科医師の裁量で決めていたことがほとんどでした。
そのための弊害として、必要以上に歯を削ってしまう、もしくはむし歯の取り残しを生じてしまうことがありました。

しかし、ダイアグノデントを利用することにより、むし歯の早期発見だけではなく、これまでのような「経験と勘」に頼った治療ではなく、科学的根拠に基づいた治療を実践することができるようになりました。

こだわり3. むし歯の感染部位を示してくれる「う蝕検知液」の使用

う蝕検知液とは、むし歯の感染部分のみを赤く染める薬剤です。
当院ではむし歯治療の際にはこの薬剤を使用し、むし歯に感染した部位だけを取り除き、健康な歯を極力残していくような治療を行なっています。

こだわり4. 「手の感触」でむし歯治療の最終チェック

スプーンエキスカベータ―

むし歯治療は通常はタービンと呼ばれる機械で歯を削ります。
皆さんも「キーン」となる歯医者の器具をなんとなくイメージできると思います。
タービンは切削効率は良いのですが、切削機能が高いために削りすぎにつながってしまうことがあります。
そのため当院ではある程度、タービンを使用した後に前述した「う蝕検知液」を用い「スプーンエキスカベータ―」という手用の器具を用いて細かい部分のむし歯を除去していきます。
より健康な歯を残せるような器具を選択的に使っています。

可能な限り「歯の神経を残す、歯の神経を守る」むし歯治療

歯の神経を取り除くことはできるだけしたくはありません。
なぜなら歯の神経を除去してしまうと、歯は咬む力に対し鈍感になったり、神経がなくなり痛みという感覚がなくなるためにむし歯の再感染に気づきにくくなってしまうからです。
結果としては歯は弱くなってしまい、抜歯に至るケースも出てきてしまいます。

歯を抜歯すると、インプラント、入れ歯、ブリッジの治療となりますが、天然歯と比べると十分な治療法ではありません。
そのため、当院では可能な限り歯の神経を残す治療を行っています。

歯の神経を残す「セラカルLC」の活用

セラカルLCとは主成分をケイ酸カルシウムとする薬剤でカルシウムイオンと水酸化物イオンを放出することでアルカリ環境を作り、歯の象牙質の新生を促すものです。
歯の神経を除去しなければならないような深い虫歯のケースであっても、セラカルLCを利用することで歯の神経を残せる可能性が高まります。

むし歯の進行状況別の治療内容

むし歯は急に進行するわけではなく、長い年月をかけて徐々に進行していきます。
ごく初期の段階を過ぎてしまい、象牙質の内部にまでむし歯の感染が拡がると悪化の一途をたどります。
歯は一度悪くなってしまうと、もとの状態には戻らないという認識が大切です。

歯科医院では、むし歯の進行状況を、それぞれCO⇒C1⇒C2⇒C3⇒C4という記号で表します。
初期の段階であるCO(経過観察)やC1(初期のエナメル質う蝕)の段階であれば、しっかりした予防処置をすることで歯を削らずに自然治癒(再石灰化)させることができます。

C1:エナメル質が溶け、表面に穴があいている状態

むし歯の初期段階であるC1になると、エナメル質にむし歯による小さな穴ができます。
この状態であれば予防処置やフッ素塗布、食事内容やお口のケアを改善することで再石灰化を期待できます。

C2:穴が象牙質にまで拡大している状態

冷たいものを飲むことで歯に違和感を覚えること、甘いものを食べ物を食べるとしみること、これはC2の段階です。
この段階までであれば、歯を削る量は可能な限り少なくすることができます。
また、治療回数も1回~3回程度と短期間で終えることができます。

C3:歯がかなり失われている状態、むし歯が神経まで達している状態

C2の時よりも痛みの自覚症状が強くなります。、冷たいものや熱いものでしみるます。
また食べ物を噛むと違和感を感じることもあります。
C3以降の治療は、むし歯が神経に到達しているため、一般的には神経を除去する治療が必要になります。

C4:歯の根しか残ってない状態

残念ながら、ここまできてしまった歯は基本的には残すことができません。
しかし、周囲の骨、歯の根の状況などによっては歯を残す治療も可能となることもあります。まずはご相談ください。

※C4まで進んでしまった場合は、持続性の「痛み」はなくなり、違和感や一過性の疼痛を生じます。

痛みがなくなったので「歯医者にいかなくてもいいや」と考えるのは、非常に危険です。
痛みがなくなったのは神経(歯髄)が死んでしまったからで、むし歯を作る細菌はその間にも徐々に歯を溶かし腐らせていきます。
その結果、お口の中にはむし歯菌の増殖が起こります。他の歯にも間接的な影響が生じます。

「痛みがなくなった=治った」わけでは決してないですので、早めに歯科医院にて診てもらうことが大切です。

歯周病治療

歯周病は、多くの方が一度は聞いたことがある病気だと思います。
しかし、詳細や具体的な症状、治療法に関しての情報はかなり曖昧なものになっているように感じます。
また、なかなか治せないようなイメージがあるのではないでしょうか?

平成28年度の歯科疾患実態調査では30代以上の3人に2人が歯周病にかかっているというデータがあります。
歯周病は知らず知らずに症状が進行します。
そのため、初期の段階では自覚症状があまりなく、自分でチェックするのも難しいため、自分が歯周病であると気づかない人も多くいます。
知らず知らずのうちに罹患して、進行していくところが、歯周病のこわいところなのです。症状に気づいた時には重度な状態(歯ぐきが大きく腫れあがる、歯がグラグラになっている)になっていて、歯の保存が難しいケースもあります。

また、今まで歯周病と診断され、治療法や治癒について説明を受けたが改善がみられなかった方もいると思います。
どういうことが歯周病の発症につながるのか、歯周病の治療法になるのか、歯周病の治癒につながるのかということを当院ではデータを取りながら具体的にお伝えしています。
ぜひ、歯周病でお困りの方は当院までご連絡下さい。

※当院院長は日本歯周病学会の会員です。

ニコデンタルクリニックにおける歯周病治療の体制

体制1 検査・診断・治療計画立案を行います

1. 歯周ポケット測定

「ちょっとチクッとしますね」と言われて、何やら歯科器具で歯茎を「ツンツン」されたことはありませんか?
これは歯周ポケットを測定(ブローピング)し、歯周病の進行度合いをチェックするための検査です。
歯周病治療では、まずこの検査をしなければどのような進行具合なのか、治療をすべきかという治療計画を立てることができません。

私たちは診療中によく以下のような経験をします。

歯科医師「このようなツンツンするような検査をしたことがありますか?」
患者様「ありません」もしくは「1度だけ経験したことがあります」

というご返事をいただきます。
歯周病の検査は一度だけでは、ほとんど意味をなしません。
初診時、治療後の再評価、つまり治癒しているのかという確認をしていかないと本当の治癒にはつながらないのです。

つまり、この検査は歯周病治療では避けて通れない検査であり、かつ、1度だけでなく定期的に行わなければならない検査です。
この検査をしないという事は、現在どこまで歯周病が進行しているのか、そして、どのような治療をすればいいのかを考えずに治療を進めていることと同じです。

2.口腔衛生指導

歯周検査をもとに出た結果に対して、適切なブラッシングまた清掃補助用具であるデンタルフロスや歯間ブラシの使い方を担当歯科衛生士がお話ししていきます。

 

なぜ歯ブラシが重要なのか?皆さんは聞いたことがありますか?

歯周病はプラーク(歯垢)によって起こります。
プラークとは、歯に付着している白、または黄白色の粘着性の沈着物で、非常に多くの細菌とその産生物から構成されています。
また、プラークはバイオフィルムとも呼ばれていて強固に歯に付着してるだけでなく、薬品だけでは除去することはできません。
そのため、毎日の歯ブラシや清掃補助用具を使用し、このプラークを除去する必要があります。
この清掃方法が歯周病の治癒に大きく関係してくるのです。

そのため、当院では初期治療の一環として歯科衛生士が患者様にその重要性や清掃方法をお伝えしていきます。

3.スケーリング、デブライトメント

歯についている歯石をとることをスケーリングといいます。
そして、デブライドメントとは、専用の機器を用いて歯根面から歯周病の原因となるプラーク(バイオフィルム)を除去する治療です。
一般的にクリーニングと呼ばれているのはこの2つの内容です。
そして歯石は、下あごの前歯の裏と上奥歯の頬側につきやすいといわれています。
プラークは歯と歯の間や歯の裏側、奥歯につきやすいといわれています。

プラークが石灰化(唾液に含まれるカルシウムとリン酸によって石のように硬くなること)した歯石、長い期間その場にとどまり続けネバ付きの強くなったプラークは、歯に強固に付着し、ブラッシングではなかなかとることができません。
そうした歯石やプラークを、歯科医師・歯科衛生士などの専門家が除去することがスケーリング、デブライトメントです。
これには、スケーラーとよばれる器具で手で取り除く方法と、超音波を発生させる機械(超音波スケーラー)などで除去する方法、エアフローという炭酸水素ナトリウムやグリシンなどの粒子状の研磨材を歯や歯肉に流水噴射し、通常の歯磨きでは除去できないバイオフィルムや色素沈着を除去する方法、を用います。

当院では特に歯に対して優しいエアフロープロフィキシスマスター、エアフローマスターピエゾンという高性能な超音波そしてエアフローが行える器具を使っています。
この器具の特徴は痛みがほとんどなく、しかしバイオフィルムや歯石を確実に正確に除去できるということです。

※治療後の再発を抑えるために、当院では、治療スタッフ全員が拡大鏡を積極的に使用してできるだけ精密な治療を提供できるように取り組んでいます。

4.歯周ポケット再検査

患者様への口腔衛生指導とスケーリング・デブライトメントを終えた後、初期の状態と比較して歯ぐきの治癒の具合と口腔衛生状態の改善を確認するために再度、歯周ポケット検査を行います。
この再検査によって歯周病の治癒を患者様に確認していただくことで実感していただくことができます。
初期の歯周病の状態であればこの検査で良好な結果がみられることが多いです。

5.SRP、デブライトメント

再歯周検査の結果、必要な部位があればより深い部位の歯石除去とデブライトメントを行います。
この処置を行うことでより歯ぐきの状態の改善を図ることができます。

6.メインテナンス

歯ぐきの状態が良好になった患者様はメインテナンス(定期検診)という形で定期的にお口の状態を担当の歯科衛生士がチェックさせていただきます。

体制2 担当歯科衛生士がメインテナンスを行います

皆さま、「歯科衛生士」という言葉を聞いたことがありますでしょうか?
歯科衛生士とは、お口の健康を守る仕事を専門とする国家資格を持った職業です。

当院では「歯科衛生士担当制」を採用しており、一人の患者様を一人の歯科衛生士が担当しています。
このシステムを導入したことで、患者様のすべてのデータを生涯にわたり保存管理でき、蓄積したデータや患者様との長いお付き合いの中で得た情報や変化をもとに、その患者様に適した質の高いご提案・治療をすることが可能となります。

また定期的に来院していただくことによりお互いの気心が知れ、リラックスした状態で診療ができますので、コミュニケーションを楽しみながらお口の健康維持に繋げられればと考えております。

当院の歯科衛生士は定期的にスキルアップのための勉強会にも参加しています。
今後も、これまで培ってきた技術・知識・経験を多くの方にお伝えし、そして各歯科衛生士のスキルアップに努めていきます。

医療とは、しっかりと「検査」「診断」を行い、そのことに基づき「治療計画」を策定し治療を進めていかなければなりません。
そして基本治療が終了したら、再度、検査を行い検証をし、まだ問題が残っている場合は、次のステップの治療に移行し、問題が改善した場合は、良くなった状態を維持するためのメンテナンスに移行という流れが大切になります。

「歯周病は生活習慣病」とも言われます。
つまり、治療をすることで良くなったとしても、これまでと同じ生活習慣であれば、遅かれ早かれ再発します。
治療後の状態をできる限り保っていくことがとても大切なのです。

私たちは、関わった患者様には、長期にわたって健康なお口で生活して頂きたいと思っています。
そして、歯周病の再発を防ぐための方法は確立されているのに、関わった患者様が中長期的に再発してしまう姿も見たくはありません。
そのためにしっかりとエビデンスに基づいた医療を提供しています。

歯が失われてしまう原因ナンバー1は歯周病です

歯が失われる原因ナンバー1を「むし歯」だと思われている方が多いようですが、むし歯ではありません。
ナンバー1は、実は「歯周病」です。
事実、30代以上の約8割以上が歯周病にかかっており、日本人が歯を失う原因としては、 むし歯よりも歯周病の方が多いのです。

むし歯と異なり歯周病には痛みがないため、気がついた時には手遅れとなっているケースが多々あります。
さらに、歯周病が進行することで、自分では気づかないうちに強烈な口臭をだしてしまうこともあります。

本当は怖い歯周病の話

歯周病は、最終的には歯を失ってしまう病気ですが、その原因は口の中の細菌の塊でネバネバした歯に粘着性の物質(これをプラーク又はバイオフィルムと呼んでいます)です。
しかし歯周病の発症のリスクは、単純に細菌の量だけで決まるわけではありません。
多くの複合的要因によって歯周病のかかりやすさや進行度合いは変わってきます。
その理由の1つには生活習慣がかかわっています。

高脂質・高たんぱくな食習慣による栄養のバランスの崩れ、肥満や喫煙、睡眠不足による体力の低下や精神的ストレスなどは、歯周病を重症化させる要因になります。
さらに歯周病を起こす細菌は血液によって歯茎から体中に運ばれ、全身疾患の引き金になるのです。
歯周病は単なる口の中だけの問題と侮ってはいけない怖い病気なのです。

以下歯周病といくつかの全身疾患とのかかわりについてお話しします。

まず歯周病は国民病ともいえる糖尿病を悪化させます。
糖尿病が悪化すると、血糖値が高くなって歯肉の毛細血管の血流が悪化し、歯肉の炎症を増悪化させて歯周病を進行させるのです。
するとさらに糖尿病が悪化するという、足の引っ張り合いをするわけです。
糖尿病があれば、歯周病を治しておくことが糖尿病の治療効果を高めることにつながります。

また歯周病があると、心筋梗塞や脳卒中のリスクを高めることになります。
特に進行した歯周病を放置している男性は健康な歯茎の人に比べて70%も高い割合で心筋梗塞を発現することも報告されています。
全身的な健康診断も大切ですが、もっと身近で簡単な歯周病の健康診断があなたの心筋梗塞や脳梗塞を予防してくれる近道かもしれません。

次に妊娠の可能性のある女性が歯周病を放置していると、生まれてくる赤ちゃんが低体重児になる確率が高いことがアメリカの研究で報告されています。
低体重児は早産が原因で生まれてきた場合、障害を抱える可能性が高くなることもよく知られているところです。
妊娠してからはもちろんですが、それ以前から定期健診を受けて、歯茎を常に健康な状態にしておくことは母になる女性の義務と言っても過言ではないと思います。

さらに口の中の細菌が誤嚥性肺炎の原因になっていると言うことについてお話します。
高齢者になると肺炎の割合が高くなりますがその90%を占めるのは誤嚥性肺炎です。
肺炎球菌は喉の奥に棲みついており、せき反射や嚥下反射が低下した高齢者では肺炎を発症しやすくなります。
この細菌は口の中のプラークを栄養源にしていますので、口の中をきれいにし続けることつまり歯周病がないようにしておくことがその予防になる訳です。

まだこれらのほかにも口と全身がかかわっている事例が多くありますが常日頃から定期的に歯科健診を受けて良好な口の中の状態を保っておくこと、歯周病があれば徹底して治療しておくことが大事なのです。

さらにもう一言、近年歯周病は多くは中高年層ですが、乳歯を含んだ若年層で急性に発症する人がいることもわかっています。
なので、歯科検診で発見された場合は早期に手を打っておかなければなりません。
また、歯周病は全身の様々な病気との関連性が多く報告されており、歯周病によって失うのは歯だけではなく、最悪の場合、命を落としかねない非常に恐ろしい病気です。

このように、歯周病は歯を失う病気というだけではなく、全身疾患にも関連する命を落としかねない恐ろしい病気であるという認識が大切です。

参考図書
「スウェーデンスタイルがあなたの歯を守る」
岡本 浩、竹内泰子

ご自身の歯周病の状態をチェック

あなたの歯周病はどこまで進行していますか?
歯周病は自覚症状が伴わないため、知らず知らずのうちに症状が悪化していきます。
どこまで歯周病が進行しているかを事前に把握することで、最悪の事態を避けることができます。

下の写真をご覧下さい。

いかがでしょうか?

①だからといって決して安心はできません。
いくら丁寧に毎日歯磨きをしていても歯科医院へ定期的に通っていなければ、④まで歯周病が進行してしまいます。
そうならないためにも、早期治療は欠かせません。

ぜひ、一度ご自身の歯を守るためにも歯科医院にお問い合わせください。

予防歯科

予防歯科医療とは、初期のリスク評価から、個々の患者さんに合わせた予防プログラムの立案、最小侵襲治療などを行い、定期的なメインテナンスを行わせてもらう医療です。
歯科医療の目的は、「早期発見して」「破壊部分を外科的に修復し」「欠損部分を補綴的に補う」というものから、早い時期からリスクを管理してできる限り欠損する歯をなくし、ご自身の歯をいかしていくという形にシフトしています。

それぞれの人がかかりやすい疾患やその原因を正確に診査、診断することから治療、予防の第一歩が始まります。
年齢、歯の部位、細菌の種類と数、唾液や歯の性質など、いくつかの要素が重なった時に歯や歯周組織の病気にかかります。
予防はその危険度に応じて、危険性のある部位や全身の状態などを知った上で行う事が効果的です。
つまり、リスク要因を明確にし、その原因除去を行なっていくことが一番大切な治療の始まりになるのです。

当院はこの予防歯科医療の基本を大切にし、できる限り歯を削ったり、抜かずに健康な歯を大切にしていきたいと考えています。
そのために患者様のお口の中を環境と今後のリスクをお伝えさせてもらいます。

当院の予防歯科の流れ

STEP1 歯を守るために ~口腔内写真・レントゲン検査・歯周病検査・唾液検査~

当院では、緊急時以外は、すぐに治療を始めることは行いません。
歯科治療というと、むし歯を削ったり、詰めたり、被せたりということがイメージされるかもしれません。
しかし、本当の歯科治療というのはご自身のお口の状態を知っていただき、お口の環境を良くしていくというものなのです。
お口の環境をご自身で理解してもらうことで本当の問題解決を図ることができます
。削ったり、詰めたり、被せたりということはその延長上にあるものです。

当院では、まず原因を知り、除去し、対策していくということから始めていきます。
そして、私たちと患者様とでまず「原因」を探り、今後問題を生じさせないためにはどうすればいいかを共に考え対策を行っていきます。

具体的には下記の検査を実施し、「原因」と「対策」を考えます。

口腔内写真

歯や歯茎の色、歯の裏側や奥歯など、普段見えづらいところまで、ご覧いただきます。

レントゲン写真

歯や歯を支える顎の骨の状態を調べるのに有効です。肉眼では確認しにくい虫歯や歯周病の状態を判断できます。
また、骨に埋まっている親知らずの診断も行うことができます。

歯周病検査

歯と歯茎の境にあるポケットと呼ばれる溝の深さや出血・膿の有無などを調べ、歯周病の進行度を判断するための大切な検査です。

唾液検査

唾液の成分を検査をすることによってお口の中の「むし歯のなりやすさ」を測定することができます。
また、唾液量を図ることでむし歯菌からの防御機構も知ることができます。

STEP2 カウンセリング~むし歯と歯周病、お口の中のことをご説明します~

患者様のお口の状態とむし歯・歯周病の状態について説明を行います。
検査によって判断される治療についてや治療回数についての通院回数や期間についてもお話ししていきます。

STEP3 口腔衛生指導とクリーニング

担当歯科衛生士による患者様一人一人に合わせた口腔衛生指導とクリーニングを行います。

STEP4 レポート ~患者様のお口のデータをお渡しします~

患者様お一人お一人のお口のデータを管理し、そのデータを患者様にお渡ししていきます。
また、口腔衛生指導の記録もお渡ししています。

「定期的なメインテナンスが必要ですよ。」

歯科医院での治療が終わり、このようなことを歯医者さんや歯科衛生士さんに言われたことはありませんか?
また、テレビなどのメディアでもこのようなことを聞いたことはないでしょうか?
治療が終わったのに、「なんで定期的なメインテナンスが必要なの?」と思われる方もいらっしゃったと思います。
歯科医院での定期的なメインテナンスはなぜ必要なのでしょうか?その理由を今からお話ししていきます。

歯のメンテナンスの必要性。歯は削れば削るほど悪くなる!?

「むし歯になっても、削って治療をすれば良くなる」
「一度治してしまえば、むし歯はできない」

このようなイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?
確かに、むし歯になってしまった歯はむし歯の部分を削り取り、硬い金属の詰め物・被せものをします。
そうするとむし歯になっていた頃よりも歯自体がしっかりし、修復物に守られている感じがします。

しかし、歯は治療をすればするほどだんだん弱くなっていくのです。
詰め物や被せ物が入るということは無くなってしまった歯の代替をしているだけなのです。

あまり知られていないことですが、お口の中というのは非常に過酷な環境に置かれています。
色々な硬さの食べ物、熱い食べ物、冷たい飲み物が絶えず入ってきますし、物を噛み砕く際は、歯と歯が激しくぶつかり合い、擦れ合います。
この厳しい環境が原因で、「歯」と「詰め物・被せ物」の間には目で確認できないほどの小さな隙間が生まれてきます。
また、間を取り持っているセメントにもその影響はあります。
隙間やセメントが弱くなってしまった場所からそむし歯菌が侵入し、むし歯は再発してしまうことがあります。

一度、治療した歯を再治療する際には、さらに大きく歯を削る必要があります。
むし歯になってしまった原因の除去がないとこのサイクルを繰り返してしまい、最終的には削る歯もなくなります。
そして、抜歯に至り、インプラント・入れ歯・ブリッジの流れを辿ることとなってしまいます。
このことを裏付けるデータとして、成人の方のむし歯治療の70~80%は、新たにできたむし歯の治療ではなく、過去に治療した歯の再治療であると言われています。

1度治療した歯は強くなったのではなく、弱くなったという認識が大切です。
治療後、むし歯の再発を防ぐために、メインテナンスの正しい知識を持ち、少しだけこれまでと違う行動をとることが大切となります。
そしてこれが結果として歯を長持ちさせることにつながるのです。

日々の歯磨きだけではむし歯・歯周病は予防できない!?

皆さんは毎日、歯ブラシをされているでしょうか?
データでは日本人の95%が毎日行うと言われれています。
厚生労働省が2011年に行った調査によれば、最も多いのは一日に2回磨く人で、およそ2人に1人の割合。
しかし現実には、「歯を磨いているのにむし歯や歯周病になるのはどうしてですか?」と患者様からよく聞かれることがあります。

歯ブラシは確かにとても大切です。
なぜかというとむし歯や歯周病の原因となる歯に付着するプラーク(バイオフィルム)は細菌の塊であり、自然に除去はできません。
除去するためには歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどの機械的除去が必要になるからです。

日本では「歯磨き万能主義」のテレビCMなどが多く、どちらかと言えば歯ブラシの形状や歯磨き粉の成分だけでむし歯や歯周病が予防できるイメージを作り出しています。
しかしながら、それだけでは虫歯・歯周病の予防ができないのも事実です。

その理由は、先程お話ししたプラーク(バイオフィルム)はお口の中、特にご自身では確認したり、歯ブラシしたりすることが難しい部位に残りやすいからです。
このことをお伝えするために、患者様には次のような例え話をすることがあります。

例えば、毎日、台所の三角コーナーをイメージしてみてください。
毎日、三角コーナーの生ゴミを捨てていたとしても、1ヶ月もすると、“ヌメヌメ”してきますよね。
これと同じような汚れがむし歯や歯周病になる場所にはずっと残っているのです。
三角コーナーのヌメヌメを綺麗にするためにどうしているでしょうか?
おそらく、クレンザーなどの強力な洗剤を使用して、元通りのピカピカの状態に戻していると思います。
三角コーナーと異なり、お口の中では確認することができませんし、強力な薬剤をを使用することはできません。
したがって、それよりも安全なものとして、普段、あなたが使用している歯磨き剤を使用することになります。

しかし、残念なことに歯磨き剤だけでは口の中の“ヌメヌメ”をしっかり落とし切ることはできません。
これが、毎日、歯を磨いていてもむし歯・歯周病になってしまうメカニズムなのです。
特に一度むし歯になった場所には詰め物や被せ物が入ります。
そのため、よりこのプラーク(バイオフィルム)の付着に気をつける必要があるのです。

プラーク(バイオフィルム)とは何でしょうか?

お口の中にできるこの“ヌメヌメ”をプラーク(バイオフィルム)と呼びます。
これはむし歯菌、歯周病菌などにとっての住処、そして自分を守るためのバリアといえます。
このバリアを壊さない限り、むし歯菌・歯周病菌などに直接効果的な攻撃を加えることはできないのです。

このバリア(バイオフィルム)を除去するためには、歯科医院で定期的にPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)と呼ばれる“プロによる機械を用いた歯のクリーニング”を受ける必要があります。

PMTCについて

「専用器具を用いたプロによる歯のクリーニング」です。
ドクター・歯科衛生士が専用の機材とフッ素入りペーストを使用し、むし歯や歯周病の原因であるバイオフィルムを取り除いていきます。
仕上げに専用の歯ブラシを用いて、歯ぐきをマッサージするようにブラッシングします。

普段の歯ブラシでは磨ききれない磨き残しやコーヒー・タバコの汚れがきれいに除去できます。
施術後は口の中がとてもすっきりします。

定期的メインテナンスの絶大な効果

長年メンテナンスを受けている人は、歯や歯ぐきが美しく保たれます。
歯科医院での定期的な予防・メインテナンスを「した方」と「そうでない方」の年齢別の統計があります。
定期的なメインテナンスを受けている方は当然、残る歯の数も多くなります。
例えば15年以上メンテナンスをしている人と15年以上治療のみの人を比べると、メンテナンスをしている人では歯の残っている本数が多い傾向があります。
80歳になったときに残っている歯の本数にはメインテナンスを「した方」と「そうでない方」には9本近くの開きがでるという結果になりました。

「痛い時だけ通院する方」と「定期的に通院する方」の歯のライフサイクルと治療費の比較をしたデータがあります。
「3~6ヶ月に1回の定期的メインテナンスに行くのは面倒だし、料金も高くなりそうだな」と感じておられる方も多いかもしれません。
しかし、結果はどうでしょうか。

定期的に通院した方が約300万円も治療コストががからないということをデータが示しています。
「80歳になっても自分の歯でいられる」ことはとても素晴らしいことです。私たち歯科医師はそんな方を1人でも増やしたいと思っています。

一般の方々は「歳をとれば、自然に歯が抜けてしまうものだ」とお考えの方がいると思いますが、事実は違います。
若いころから歯科医院で定期的にメインテナンスを受けていれば、上記の図・統計にもあるように、多くの歯を残すことが可能となるのです。

歯を失うことの辛さは、実際に失った方でないと分りませんが、生活の質が落ちてしまいます。
快適な老後を送るためにも、早いうちから歯の大切さを理解していただきたいと切に願っています。
日々のブラッシング、定期的なメインテナンスを生活習慣の1つに組み込んでいただき、豊かな生活を築いてもらいたいと思います。

「再治療の連鎖、再発」を避けるために

ここまで読んでいただければ、むし歯・歯周病の治療が終了しても、治療前の生活習慣や歯に対する考えが以前のままであると、再治療の可能性が高まることがお分かりいただけたと思います。
現在の歯科医療では、むし歯・歯周病の原因が解明されており、どのようにすればむし歯・歯周病を防げるのかの予防法が確立しています。

ぜひ、ご自身の歯を大切にする時間や考え方を身につけていただき、一緒にあなたの豊かな生活を築いていきましょう。

小児歯科

当院には日々、たくさんのお子様が来院され、笑顔を見せてくれています。
大事なお子様の治療はぜひ当院にお任せ下さい。

ニコデンタルクリニックの小児歯科治療の考え方

考え方1 ~お子さまとの会話を大切にしています~

当院ではお子様が初めて来院された時に、いきなり治療を始めることはしません。
まずじっくりお子様そして保護者の方と会話をして、歯医者さんに慣れてもらうことを大切にしています。

歯医者さんってなんだか恐いイメージがありましたよね?
それは昔の歯医者さんはいきなり治療をすることが多かったからなのだと思います。
会話もほとんどせず、マスクで顔を隠した恐い大人にいきなり痛いことをされたら、どんなお子様でも「歯医者さん=恐いところ」というイメージが植え付けられてしまいます。
むし歯は確かに治したほうが良いのですが、そのことよりも私たちは大切なことがあると考えています。

それは「歯科医院をお子様たちにとって居心地の良いところにすること」です。
もし、小さい頃にいきなりの治療を受けたらどうでしょうか?
幼い頃はご両親がいるので、しぶしぶお子様も来院してくれますが、親御さんの手を離れてしまったら、歯科医院に行くかどうかは本人次第です。
「歯医者さん=恐いところ」という印象のままであれば、耐えられない程の痛みを伴わない限り歯科医院に来ることは少ないと言えます。
いきなりの治療により、そのお子様のお口の中への印象はとても悪くなってしまいます。
そして、痛くなる前から定期検診に来る習慣がなければ将来、早期にご自身の歯を失うことに繋がりかねません。

そのため、冒頭でもお伝えしたように、まずは「お子様とじっくり会話をする」ことを行います。
こうすることでお子様の恐怖心を払拭でき、親御さんの手を離れた後でも1人で定期検診に来てくれるようになるのです。

お子様が歯医者さん嫌いにならないようにするのは、ある意味歯科医院の腕の見せ所とも言えます。
ぜひ大切なお子様を私たちにお任せください。

考え方2 ~治療前のトレーニングをしっかり行います~

お子様が歯医者さんを恐がるのは、お子様と歯医者さんが充分にコミュニケーションを取っていないから、そしてちゃんとトレーニングを含めた説明を行なっていないからだと考えられます。
当院ではしっかりコミュニケーションをとり、トレーニングを含めた説明をお子様に行っていくことでお子様の精神的な成長にも携わりたいと考えています。

トレーニングの内容は歯科治療に使う道具をみてもらい、実際に触れてもらったり、削る道具を用いずにお口の中に入れてもらったりします。
これを繰り返していくことで、最初は恐怖感を持っていたお子様でも、治療ができるようになったケースがたくさんあります。
(当院では可能な限りの痛みを抑えた治療を行っていますので、治療に至った場合でも「痛み」でお子様が恐がるということは少ないです)

考え方3 ~治療後の楽しみも用意しています~

当院では通院いただいたその日にお子様に消しゴムのおもちゃを毎回、プレゼントしています。
頑張った後には、楽しみを感じてもらえるように工夫しています。

考え方4 ~予防を重要視しています~

むし歯の原因菌からお子様を守る良い方法は予防を強化することです。
大人の場合、歯が硬いため、むし歯が一気に進行することはあまりありません。
それに対して、子供は免疫力が弱いためむし歯が一気に増加し、また歯が柔らかいのでむし歯があっという間に進行してしまいます。

このようなことを防ぐため、当院では予防の強化として、次のことを行っています。

  1. TBIと呼ばれる歯磨き指導
  2. むし歯になりやすい歯の溝を埋めるシーラント填塞(てんそく)
  3. むし歯の予防効果のあるフッ素塗布

上記についてそれぞれご説明いたします。

TBI(歯磨き指導)

子供が歯磨き好きになるように指導します。

むし歯が多発する部位は、下記の3ヶ所です。

  1. 歯と歯の間
  2. 歯と歯茎の境目
  3. 歯の溝

TBI(歯磨き指導)では、(Ⅰ)と(Ⅱ)から発生する虫歯を防ぐために効果的なブラッシング法、清掃補助用具(デンタルフロスなど)の使い方を楽しみながら指導していきます。
また、保護者様への仕上げ磨きに関してもご説明させていただきます。

シーラント填塞(てんそく)

生え変わったばかりの奥歯の永久歯は大人と比べて溝が深く、そこにプラークが溜まり、むし歯になることがよくあります。
シーラントは奥歯の溝をフッ素が徐放されるプラスチックで埋めるむし歯予防法です。
乳歯から永久歯に生え変わったタイミングで治療すると効果的です。
なお、使用するのはむし歯治療の際に詰め物として使う「レジン」という素材で、歯を傷つけるような処置ではありませんので安心です。

フッ素塗布

「フッ素」とは、歯の表面にあるエナメル質を強化する性質を持った物質です。
フッ素によるむし歯予防の3つの作用は以下の通りとなります。

再石灰化の促進

歯から溶け出したカルシウムやリンの再沈着を促進します。

歯質強化

歯の質を強くして、酸に溶けにくい歯にします。

細菌の酸産生抑制

歯ブラシで落としきれなかったプラーク(歯垢)中に潜んでいるむし歯原因菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。

歯科医院で塗布するフッ素は高濃度のため、数ヶ月に1回塗布という形で行います。
その他にも、当院ではお家でも毎日、使えるようなお子様に好まれるフッ素入りのジェルや歯磨き剤もおすすめしています。

乳歯や生え変わったばかりの永久歯は非常に弱いのですが、フッ素を活用し、歯質を強化することができます。
むし歯菌に負けない強い歯を作りましょう。

むし歯はあなたのお口から子供に感染しています

むし歯は、風邪やインフルエンザのように人から人に移る「感染症」だということをご存知ですか。
生まれたばかりの赤ちゃんにはむし歯の原因菌はいないです。歯ははえてきもむし歯にはなりません。

ではどのようにむし歯の菌は感染するのでしょうか?
多くの場合は周囲の大人から感染します。
感染経路は同じ食器又は道具を使うこと、口移しをすることなどです。
時期としては生後1歳7ヶ月(19ヶ月)から2歳7ヶ月(31ヶ月)の間に感染すると言われているので注意が必要です。

むし歯の原因となる菌への感染時期に気を配り、感染を防いでいくことで将来、むし歯ができない、もしくはできにくいお口の環境を作ることができます。
24歳を過ぎると、新たに出来るむし歯の本数は限りなく「0」に近くなるという統計もあります。
つまり、お子様へのむし歯菌の感染に十分注意しながら、成人までむし歯のない健康な歯を維持することができた場合、一生、むし歯のない健康な歯でいられる可能性が高いと言えます。

感染症である以上、対策が可能ですので、正しい知識で子供をむし歯から守ってあげることがお子様の将来を考えた際、非常に大切となります。

正しい知識があれば、子供への感染時期を遅らせることが可能です。
感染症対策には、次の3つの方法が効果的です。

  1. 感染源の除去(お母さんのお口の中を清潔に保つ)
  2. 感染経路の遮断(子供に虫歯菌が移るのを防ぐ)
  3. 抵抗力の強化(むし歯菌から子供を守る工夫をする)

1.感染源の除去(お母さんのお口の中を清潔に保つ)

前述しましたが、周囲の大人とのスキンシップを通してお子様はむし歯になります。
なかでも、お母さんからお子様に虫歯菌が移るケースが多いと言われています。
むし歯から大切なお子様を守るためには、まずはお母さんのお口の中を清潔に保つことが大切と言えます。

お口の中を清潔に保つためには、食後の歯磨き習慣に加え、歯科医院で行われている歯のクリーニングを定期的に受けられることをお勧めします。
歯のクリーニングを受けられることで、毎日の歯磨きだけでは落とすことができない汚れを除去することが可能です。

2.感染経路の遮断(子供にむし歯菌が移るのを防ぐ)

むし歯からお子様を守る2つ目の手段は、「感染経路の遮断」です。
育児に追われて歯のケアを怠りがちになると、お母さんの口腔内には大量のむし歯菌が増殖してしまいます。
この時期に「お母さんが口をつけたスプーンで離乳食をあげる」ことや、「お母さんが小さく噛みちぎった食べ物を与える」、「お子様にキスをする」などすることで、むし歯菌がお子様に感染します。
極論を言えば、上記のようなスキンシップを一切行わなければ感染経路を遮断でき、お子様が虫歯になる可能性を抑えることができます。
しかし、このようなスキンシップはお子様への愛情表現として非常に大切な行為です。
ですのでできること、例えば器やスプーンなどを分けたり、口移しなどを避けることを意識していただくことが大切です。

3.抵抗力の強化(むし歯菌から子供を守る工夫をする)

むし歯の原因菌からお子様を守る最後の方法は「抵抗力の強化」です。
上述した歯科医院での予防法、

  • TBIと呼ばれる歯磨き指導
  • むし歯になりやすい歯の溝を埋めるシーラント填塞(てんそく)
  • むし歯の予防効果のあるフッ素塗布

これに加え、お家でも行える予防方法があります。

1つ目は「フッ素配合のジェルもしくは歯磨剤の活用」です。
歯科医院にて塗布するフッ素は濃度が高いため、数ヶ月に1度という形になります。
フッ素の効果を最も活用するには、毎日、低濃度のものを使うことが良いと言われています。
家庭用に販売されているフッ素配合ジェルや歯磨剤を活用することがお子様の歯の質の強化につながります。

2つ目は「キシリトール配合製品の活用」です。
キシリトールは砂糖と違い酸を全く作らない甘味料です。
さらにキシリトールはむし歯の悪玉菌の成長・増殖を阻害します。
また、少量の摂取でも一定の効果があります。
キシリトール入りのタブレットなどもあるので手軽にお子様でも摂取できます。

むし歯菌の感染経路はお母さんだけでなく、お父さんやおじいさん、おばあさんなども含まれます。
ぜひ皆様でお口の環境を整え、お子様とスキンシップをいっぱい取ってあげてください。

小児矯正・一般矯正

矯正歯科

歯並びやかみ合わせの乱れを治して、きれいに整えるのが矯正歯科治療です。
単に見た目だけを整えるだけでなく、歯並びかみ合わせに起因する発音障害をなくし、 虫歯リスク・歯周病リスクを軽減させるだけでなく、 咀嚼機能をたかめて全身の健康に良い影響を与えるのが大きな目的です。

矯正治療は大きくわけて下記の2つのステージに分けられます。

こどもの矯正

あごの成長力を利用した矯正治療。
やわらかく、未完成なあごの骨をもつ子供の時から治療を開始すれば、将来抜歯せずにすむ可能性が高くなります。
歯並びだけでなく、舌癖を改善し、お口周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして、正しい筋肉の動きの習得を目指します。

大人の矯正

“矯正は子供の時にやっておくもの。大人になってからではもう遅い”というのは一昔まえの話です。
現在は成人を対象にした矯正プログラムも充実しています。
子供のときに保護者の判断で矯正治療を受けるのと違い、自分の意思で目標をもって治療に臨むのがおとなの矯正治療の特徴です。

矯正治療というと、”装置が目立つのでは”と気にされる方も多いかと思いますが、最近では様々な種類の目立ちにくい装置が次々と開発されています。
ちょっとした疑問や質問、相談など、どうぞお気軽にご相談ください。

矯正治療の流れ

1.初診・相談

歯並びの悩みの相談、矯正治療の流れ、期間、料金等について大まかなお話をさせていただきます。
相談は無料ですので、お気軽にご相談ください。

2.精密検査

診断に必要な顔面・口腔内の写真、レントゲン写真、歯型、噛み合わせ等の検査をさせていただき、診断の資料、記録といたします。

3.診断・治療計画の説明

精密検査の結果を元に、骨格のパターンや口元など、の現状、問題点についてお話します。
改善するための治療方法、期間、治療のゴール、治療費用についてのご説明をたせていただきます。
患者さまやご家族の希望を考慮し、最適な治療方法をご提案いたします。

4.装置の装着

一般的に、はじめの数回は装置を取り付けるため、1時間ほどのお時間をいただいております。

5.歯の移動の開始

装置をつけたあとは1ヶ月に1度、調整と歯のクリーニングのためにご来院いただきます。

6.装置除去・メインテナンス

歯がきれいに並んだあとは動かした歯を支える骨や歯周組織が安定するまで保定装置を装着します。保定期間は通常2~3年です。

矯正治療が必要な歯並びとは

過蓋咬合(かがいこうごう)

奥歯をあわせると、前歯が深くかみこみ、下の前歯が見えなくなるくらい閉じすぎてしまう状態です。

開咬(かいこう)

あごを閉じる途中で奥歯が先に当たってそれ以上閉じず、上下の前歯が接触できない状態です。
指しゃぶりや舌の癖が原因となる場合が多いとされています。

受け口

下の歯が上の歯より前に出ている状態です。うまく噛めず、発音に問題をきたします。

叢生

歯の大きさに対して顎の骨が小さく、歯の生える場所が不足すると起こる状態です。

出っ歯

上の前歯が強く前に出ていたりする状態をいいます。

矯正治療費のご案内

矯正治療基本料金

A:全部矯正の治療費
混合歯列期《骨格のコントロールと前歯部の矯正》~300,000円+TAX
(上顎~150,000円 下顎~150,000円)+TAX
永久歯列期《全額的な歯列の矯正》~700,000+TAX
B:MTM(部分矯正)の治療費 40,000円/歯+TAX

その他の料金

*矯正治療をする際に必要な抜歯の料金:親不知 小臼歯 *矯正調整料/管理料:5.000円/月 または2.500円/月+各々TAX *その他の矯正装置:50.000円+TAX~

※但し、当院で混合歯列期の治療を完了している方は差額のみの契約となります。
お支払方法は、一括、分割支払いを選択していただけます。

※特殊な症例の場合などで上記に当てはまらない場合があります。
どうぞご了承ください。

入れ歯

このページでは当院の「入れ歯治療」についてご紹介させていただきます。
皆さまは義歯(入れ歯)についてどのようなイメージをお持ちでしょうか。
もしかしたら、「老化」のようなイメージがあるのではないでしょうか?
たしかに一度、失った歯は戻ってはきません。
歯がなくなることのデメリットは咀嚼機能の低下や発音のしづらさ、見た目の変化、多々あります。
このデメリットを補完してくれるのが「入れ歯治療」です。
口腔内の健康は私たちが思っている以上に、日常の生活に密接してきます。そして生活の質を大きく左右します。
たとえ歯を失ってしまったとしても入れ歯治療をしっかりと行うことで、噛み合わせや発音、素材によっては審美性も改善させることができます。しっかりと咀嚼をできるようになった結果、お口の機能が回復し、食事や会話が楽しくなっていくという例はたくさんあります。特に噛み合わせについては食事の楽しみだけではなく、認知症治療にも良い影響があると言われています。
噛み合わせが悪い、もしくは噛み合わせがないと、脳への刺激が少なくなります。それが認知機能を低下させていると考えられています。 認知機能の改善に加え、しっかりと合う義歯を使うことで運動機能も向上します。
特に高齢者の方の転倒や歩行を助けることにもつながります。義歯を正しく使うことで心身の健康も整うわけです。
「入れ歯治療」は失った歯を補うだけでなく、生活の様々な質の向上につながっていく治療なのです。

近年は材料の進化、そして技術の進化により様々なニーズに合わせた入れ歯を作成することも可能になりました。
しかしそのためには材料のことをしっかり理解し、適切な設計を行うための知識が必要となります。
当院では大学病院の補綴科(入れ歯や被せを作ることを専門としている科)に所属していた歯科医師が在籍しています。
そのため、患者様のニーズに応えるより良い義歯を作製することが可能です。

当院の入れ歯治療の流れについて

STEP1 より良い入れ歯を作るために~口腔内写真・レントゲン検査・歯周病検査・唾液検査~

当院では、初診の患者様のお口の状態をよりよく知るための検査に力を入れています。入れ歯を作製していく前に、お口の状態を把握させてもらうことで、その後の入れ歯の設計がより精密になっていきます。また、今までに入れ歯を使用されたことがあるかどうか、どのような入れ歯を現在お使いになっているか、ということも記録していきます。

STEP2 入れ歯を作製していく前準備

入れ歯を作製する前にお口の中で問題がある部位、例えば、むし歯が進行している・歯周病が進行しているという歯を治療していきます。また、入れ歯が入った後も残った歯を守っていくためのお口のケアをする方法をお伝えしていきます。

STEP3 型取り

前準備としての処置が完了したら、入れ歯のデザインを考えるためにお口の型取りを行います。型から模型を作製します。模型から歯を支えている顎の状態を確認し、必要に応じて模型を使って、より精密な型をとるためのトレーを作っていきます。

STEP4 入れ歯の高さ決め、人口歯の位置決め

入れ歯は一回の型取り後に、すぐ出来上がるわけではありません。入れ歯をどの位置で噛み合せるか、人口歯をどの位置に並べるか、という細かい設計を行なっていきます。

STEP5 義歯完成

さまざまな過程を経て、出来上がった入れ歯をお口に合わせて調整を行っていきます。

STEP6 入れ歯調整

入れ歯は出来上がってすぐにお口に馴染むわけではありません。買ったばかりの靴で靴ズレが起こることと同じように、入れ歯でも使っていると痛い場所が出てきたり、お口の中で不快な場所が出てきます。痛みや不快な部位をさらに調整していきます。また、発音や噛み心地についても確認していきます。

 

入れ歯の種類

保険適応の入れ歯

保険適応で作製する入れ歯は使える材料が特定されています。ある程度の安定感や機能性を回復することが可能です。
しかし、入れ歯の設計デザインや使い心地、審美性に制限があります。大きくは以下の2つの種類があります。

部分入れ歯

止め具に金属を使用し、歯ぐきにあたる部分をプラスチックを用いて作製されている義歯です。しっかり調整することで安定します。プラスチックの厚みがあるため、違和感を感じたり、止め具が金属のため見た目があまり良くありません。

 

総入れ歯

部分入れ歯と同様、プラスチックで作製します。しっかりとした手順を踏んで調整することである程度の安定感を得ることができます。しかし、こちらもプラスチックで作製するため厚みがあり、違和感や異物感が強くなります。プラスチックのため温熱感を感じにくく、味を感じにくいと言われています。また、長期使用で劣化し、割れたり壊れたりすることがあります。

自由診療の入れ歯

自由診療で作製する入れ歯は様々な材料を使うことができ、入れ歯の設計デザインや使い心地、審美性を大きく改善することができます。また、患者様個々のニーズに合わせた入れ歯を作製することができます。

金属床義歯

入れ歯の一部に金属を使用し、使用感と強度を改善した入れ歯です。金属は強度が高いため、入れ歯の厚みを薄くすることができ、(厚みはプラスチックの1/4程度になります)使い心地を改善させることができます。薄く作れるので話しをするときの違和感も改善します。 金属は熱伝導性に優れ、温度の変化を感じることができ、食事をした時の温度感覚をより自然にすることができます。また、金属は耐久性に優れるため、割れたり変形もしにくく、汚れもつきにくく清潔に使うことが可能です。

使用する金属はコバルトクロム合金、チタン合金となります。チタン合金は比重が軽く、強度に優れ、金属アレルギーの心配も少ないことからより良い金属床義歯を作ることができます。

ノンメタルクラスプデンチャー

入れ歯の止め具に金属を使わず、審美性を向上させた入れ歯です。入れ歯を使用されている患者様のなかには金属の止め具が見えてしまうことを気にされる方が多くいらしゃいます。この入れ歯はその問題点を解決してくれます。さらに、適合がよく、アレルギーの心配もなく体に優しい入れ歯です。素材にはポリエステル共重合体を使用しており、以下のような特徴があります。

特徴
柔軟性があり、かつ耐衝撃性が高い
研磨性がよい
補修することができる
低吸水性のため、義歯が汚れにくく、より審美性に優れる

ノンメタルクラスプデンチャー&金属床のコンビネーションデンチャー

ノンメタルクラスプデンチャーを元に、内側に金属床を使用し強度を高めた入れ歯です。ノンメタルクラスプデンチャーと同様に、金属色が外観から見えないため、審美性に優れます。さらに金属を使用しているため、様々なデザインが可能です。より薄く、より強く、面積を小さく作ることができ、、お口の中の違和感を小さくすることができます。自然な見た目と噛みやすさを兼ね備えた入れ歯です。また、ノンメタルクラスプデンチャーでは難しい多数歯欠損の患者様にも使っていただけます。

入れ歯についてのセルフチェック

以下の1つ以上でも当てはまることがりましたら、一度、歯科医院への受診をお勧めいたします。

  • 入れ歯が外れやすい。不安定である。
  • 入れ歯を使っていると痛みがある。
  • 肉やナッツ類など硬いものを食べても痛みを感じにくく、噛める入れ歯が欲しい。
  • 金属のバネが気になる。笑う時に、ついつい手でお口を隠してしまう。
  • 入れ歯の厚みが悪くて我慢ができない。なるべく薄い入れ歯にしたい。
  • 入れ歯と歯ぐきの間に食べかすが入って不快。入りづらい入れ歯にしたい。
  • 咬み合わせが合っていない気がする。
  • 入れ歯が壊れやすい。壊れにくい入れ歯にしたい。

このようなことが気になっている方は、ぜひ当院までご相談下さい。
しっかりと患者様に合った入れ歯を作製し、日々の生活の質の向上をサポートします!
※当院では、大学病院で義歯作製を専門に行っていた歯科医師が在籍しています。
そのため、様々なケースに対応させてもらうことが可能です。

顎関節症・歯ぎしり・咬み合わせ

「アゴがガクガク鳴る」
「口を開けると痛みがある」
「口が開きにくい」
「食事の後などアゴが疲れる感じがする」
「アゴの痛みに伴い、頭痛や肩こりがある」

このような症状を感じることはありますか?
この症状は顎関節症を伴う時に感じるものです。顎関節症とは筋肉、顎関節、咬み合わせ機能的咬合系のいずれかが障害され、他の機能への悪影響が誘発され、口の機能が障害されるという病気です。

顎関節症の主な症状

「口が開きにくい」「口を開けると音がする」「あくびをしたり、硬いものを噛んだりすると顎関節の付近が痛い」「噛みごたえのある物を食べると、顎がだるくなる」などです。また肩こり、頭痛、めまい、耳鳴りを伴うこともあります。この中でも顎関節症の3大症状と言われているのは「顎が痛い」、「口が開かない」、「顎から音がする」というものです。現在、顎関節症はむし歯、歯周病に次ぐ歯科の3大疾患の一つとされています。

顎関節症の原因

顎関節症の原因は多岐にわたります。外傷、パラファンクション(口腔悪習癖とブラキシズムの総称)、情動ストレス、末梢からの疼痛入力、咬合異常などです。これらが単独又はいくつか複合して顎関節や咀嚼筋に悪影響を及ぼし、顎関節症は発症します。外傷の種類には、打撲や大欠伸、無理な硬固物咀嚼があります。パラファンクションの種類には睡眠時ブラキシズム、覚醒時ブラキシズムがあります。情動ストレスの種類には職場ストレス、介護の負担などがあります。抹消からの疼痛入力の種類には、歯の痛み、智歯周囲炎(親知らずの周囲の炎症)、外耳道炎があります。咬合異常の種類には前歯部オープンバイト(前歯が当たらない噛み合わせ)、片側性クロスバイト(があります。すなわち、顎関節症は単一の原因や病態というわけでなく、同じような症状を持っている方でもその原因は異なってきます。容易ではありませんが、その病態を発症した原因を出来るだけ探っていくことが治療の第一歩となります。

顎関節症の分類

顎関節症は一般社団法人日本顎関節学会の分類で以下の4つの病体に分類されます。

咀嚼筋痛障害

咬筋や側頭筋などの咀嚼筋が障害され、痛みが出てきている病態。咀嚼筋痛があると食事などで痛みを覚えたり、だるくなって食事がしづらくなります。痛みの強さによっては口を開けづらくなったりします。この病態は顎関節症Ⅰ型とも呼ばれます。

顎関節痛障害

顎関節が阻害され、痛みが出てきている病態。
何らかの原因で顎関節の中の組織に炎症が生じて痛みが出ます。大きく口を開けたり、硬いものを噛んだり、口を左右に振ったりして顎関節に力が加わると痛みを感じます。痛みが強いと、口を開けられる量が大幅にへり、食事に支障が出ます。この病態は顎関節症Ⅱ型とも呼ばれます。

顎関節円板障害(復位性)

口を開けていくとガクッ、コクっといった音がすることをクリック音と言います。口を開けていく時に下顎頭が途中でずれた関節円板に接触し、さらに移動を続けていくとクリックが生じます。このクリックを「顎がはずれた」と勘違いする人がいますがそうではありません。円盤転位が復位性である間は半数以上は痛みはありませんが、クリックが生じる瞬間に痛みを覚えることもあります。

顎関節円板障害(非復位性)

ある日突然に、口を開けても下顎頭がずれた関節円板に滑り込むことができなくなってしまうことがあります。このようになると、どのようにアゴを動かしても、下顎頭の動きは制限され大きく口を開けることができなくなります。このような状態を「クローズドロック」と呼びます。無理に口を開けると、顎関節付近に強い痛みを覚えます。

変形性顎関節症

下顎頭はこぶしを握ったような円球状をしていますが、それが変形してくることがあります。変形は特に加齢とともに多く見られるようになるので、加齢は変形性顎関節症の原因の一つとなります。特徴的な症状として口を開け閉めした時に「ジャリジャリ」、「ギシギシ」といったこすれるような音があります。この音はクレピテーション(クレピタス)と呼ばれます。

顎関節症の診断

顎関節症によるアゴの痛みには、アゴの関節の痛みとアゴの筋肉の痛みの2種類に分かれます。前者は顎関節痛障害、後者は咀嚼筋痛障害です。つまり、痛みの原因は

  1. 顎関節痛
  2. 咀嚼筋痛
  3. 顎関節痛と咀嚼筋痛(混合型)

に分かれます。まず行うこととしては、患者さんのお話を聞かせてもらい、どの原因が痛みを引き起こしているのかということを検査します。

検査内容の流れ

問診

問診から痛みの種類を探っていきます。

顎関節の痛みの発症の検査

関節圧痛の検査
自力運動時痛の検査
術者が下顎頭と関節周囲を押し痛みを確認したり、患者さん自身にアゴを動かしてもらい痛みが出るかどうか調べます。

筋肉に痛みがないかどうかの検査

咬筋圧痛の検査
側頭筋圧痛の検査
咀嚼筋痛の検査として筋圧痛検査を行います。

検査結果の判定

得られた検査結果を参照に判定していきます。

画像検査

必要に応じて、顎関節症のスクリーニングとしてレントゲン撮影やCT撮影を行います。

以上で得られた検査結果からアゴの痛みについて説明を行なっていきます。説明は以下のような手順で行います。

顎関節痛の原因と病態の説明

顎関節痛は、顎関節周囲の滑膜や靭帯に機械的に過剰な力がかかり、炎症が生じて、その炎症部を下顎頭が動いて圧迫、刺激することで生じます。そのことを患者さんに理解いただけるよう図を用いて説明していきます。

咀嚼筋痛の原因と病態の説明

咀嚼筋痛の発症のメカニズムには不明な点が多いですが、痛みは筋・筋膜痛によるものと考えられています。そのため、何が筋の活動を過剰にさせているかという原因を探ります。例えば主な原因として日中や就寝時の「歯の噛みしめ」、「くいしばり」が考えられます。さらに偏咀嚼癖があると偏咀嚼側の筋活動が過剰となり痛みが生じるということもあります。

顎関節痛と咀嚼筋痛が重複している場合

問診や検査により両方を併せ持っている場合にはその説明をさせてもらいます。顎関節症では顎関節痛と咀嚼筋痛が重複していることが多いため、その旨を理解してもらうようにします。

顎関節症の治療方法

顎関節痛の治療

顎関節に負荷をかけないようにする

顎関節痛は関節周囲の滑膜や靭帯に負荷がかかり、炎症が生じたことが原因となります。そのため、治療には顎関節に負担をかけないことが重要になります。歯ぎしりや歯の噛みしめ、食いしばりなどは炎症を増悪させる可能性があります。しかし、アゴをまったく動かさないことは咀嚼筋痛の原因となり、症状が悪化することもあります。

痛みが出ない程度の開閉口を行う

そこで、患者さんには痛みが出ない範囲内でこまめに開閉口を繰り返してもらいます。顎関節痛は、痛みが生じてからいちばん痛い時期が2週間程度続きます。ですが、比較的改善しやすく、小さい開閉口によって徐々に軽快してきます。

痛みが強い場合には薬の使用も検討します

顎関節痛が生じた当初は炎症が強く、食事に支障が出る場合もあります。そのような場合には消炎鎮痛薬の処方をさせてもらいます。

スプリントの使用

問診や検査の結果から顎関節痛の原因が夜間の歯ぎしりにあると考えられる場合やセルフケアでは痛みが改善しない場合は対策としてスタビリゼーションスプリント(夜間に使うマウスピース)を装着してもらいます。

咀嚼筋痛の治療方法

食事の際には痛い側で噛まないようにする

咀嚼筋痛の場合は、食事中は痛みは出ず、食後に痛みが出てしまうことがあります。偏咀嚼が原因の1つにあるので、痛い側では極力噛まないように気をつけてもらいます。また、治療期間中は弾力性のあるもの、噛みごたえのあるものも控えてもらいます。

開口ストレッチを行う

患者さん自身に行ってもらう開口ストレッチは咀嚼筋痛を積極的に治す上で有効です。開口ストレッチは以下の場合に推奨されます。

  1. 疼痛が原因で開口障害が発生している場合
  2. 開口を控えることで下顎運動の可動域が低下し、無痛開口量が回復しない場合
  3. 顎関節雑音に対する恐怖から開口を控えている場合

方法としては徒手的ストレッチを行います。このストレッチは伸張性を改善することを目的としています。親指を上顎の前歯に、人差し指を下顎にかけて指をクロスさせ、鏡を見ながら捻るように力を加えてまっすぐ開口する方法です。ストレッチの時間や期間に関しては、朝晩に5~10セット、2~3週間継続して行います。開始数日後で症状が改善することは稀なため、自覚がなくても継続して続けることが重要となります。

顎関節症は原因や症状に様々な違いが生じてくる病態です。
アゴに痛みがある方、お口の開け閉めに不具合を感じている方、その他顎関節に違和感を感じている方、ぜひ当院までご相談ください。

インプラント

今や、どの歯科医院でもインプラントの看板を掲げていますので、インプラント手術を受けることは簡単です。
しかし、患者様が満足できる治療をしてくれる歯科医院を探すのは難しいのではないでしょうか?
「満足」と一言で言っても、「安ければよい」という人もいれば「安心・確実」な治療をして欲しいという人もいらっしゃいます。
費用面に関しての情報はホームページや医院に問い合わせればわかる部分ですが、安心・確実に関しての情報は、一般の患者様には判断することはなかなか難しいかと思います。
そこで、その医院が「どのような思い」で治療を行っているかを知ることがあなたに適した歯科医院を探す1つの指針になると考えます。
当院のインプラント治療のこだわりについてお話ししていきます。

こだわり1 ~患者様の安全を最優先します~

インプラント治療で忘れてはならないことは「安全な治療であること」です。
歯科治療は全てにおいて安全であることが土台となります。当然、外科治療であるインプラント治療はなお安全に気を配る必要があります。インプラント治療は決して難しい手術ではありません。だからこそ、当院ではインプラント治療における基本をしっかり行い、そのために努力を怠らないことが必要だと考えております。 安全性を高めるために以下のような取り組みを行っております。

感染を防ぐための減菌や衛生管理

医療機関としては当たり前のことですが、術中に使用する器具の滅菌や、手術を行う診療室の衛生管理をしっかり行っております。また、インプラント治療の際にはより衛生管理に気を配り、個室診療室にて処置を行います。感染を防ぐための術中の手技として、手術にアシスタント2人以上が付くことで不衛生なものを執刀医が手に触れないようにします。そのことで万全の感染対策・滅菌対策を整えることを基本にしています。

生体情報モニターやAEDを用いた緊急時対応

前述した通り、基本をしっかり行っていればインプラント治療は安全な治療です。しかし、万が一の緊急事態が起きた時のために、手術中の患者様の状態を把握できる生体情報モニターやAEDを当院では導入しています。

こだわり2 ~術前の診査診断を大切にしています~

インプラント治療において最も大切なことは術前診査をしっかり行い、治療を確実かつ安全なものとすることです。当院ではインプラント治療の術前診査として模型作製、口腔内写真撮影、レントゲン撮影、歯科用CT撮影を行います。全ての診査を行うための機器を当院は用意しています。このことで当日の処置はより早く、より正確に、より安全に行うことができます。

こだわり3 ~インプラント治療以外の選択肢もしっかり説明します~

他院から当院に転院された患者様の中には 「歯を欠損したからインプラントにします」 という説明しか聞かなかったという話をされる方もいます。 「歯を失ったらインプラントなの?」 当然、そうではありません。インプラント治療はあくまで選択肢の一つであり、いつもベストな治療というわけではないのです。そのことも当院では必ず説明しています。

インプラントには、たしかに他の治療にはないメリットがたくさんあります。ただ、他の治療よりすべての面で優れているという訳ではありません。インプラントは外科処置が必要であり、そのことがどうしても不安な方もいらっしゃいます。 その時は、入れ歯治療を選択してみるのも一つの方法です。 患者様にとってインプラントが色々な意味で負担が大きいと感じれば、それは「いまインプラント治療をする時ではない」のではないと思います。 「インプラント治療を受けたい」と思った時が、治療をする時であると思います。

歯を失った際の治療法

「歯を失った場合には、「インプラント」「ブリッジ」「入れ歯」の3つの選択肢があります。
本題に入る前に、まずはそれぞれの治療法をご紹介してまいります。

インプラント

様々なメディアで「インプラント」は取り上げられておりますので、この言葉を耳にしたことがある方は多いかと思います。インプラント治療は、歯を失ったところを回復する治療として、現在の歯科医療において質の高い治療方法と言えます。この治療法では、歯を失われた箇所に人工のチタンでできたネジを埋め込み、その上に被せ物を装着します。そのことにより天然歯と同程度の噛む力まで回復することが可能です。 ただし、インプラント治療の適応としてはアゴの骨がしっかりしているということが重要になります。また、外科治療のため、治療期間が長くなるという特徴もあります。

以下にインプラント治療の特徴をまとめます。
  • 顎の骨に固定するため、しっかり固定される
  • つけている違和感が少ない
  • 噛む力も以前のまま保つことができる
  • 見た目も自然に近い状態で作ることが可能
  • 周囲の歯に負担をかけたり、削ったりする必要がない
  • 耐久性が高く、しっかりメンテナンスを行えば、約10年は使用できると言われている
  • 基本的に保険適応外なので、高額になる
  • 外科手術のため、治療期間が長くなる

ブリッジ

以前の歯科治療としては、歯を失った場合における治療法の第一選択肢として「ブリッジ」が考えられていました。ブリッジ治療は、失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、両端から橋渡しをするような形で失った歯の部分にダミーをいれて補います。噛む力は天然歯の約60?80%程です。(被せる材質や部位によって変化します)固定式なので違和感も少なく、保険診療でも行うことができます。セラミックなどを使用することで審美性も高めることができます。(保険診療で行うと銀歯やプラスチックの素材となります)

ブリッジ治療の特徴である「両隣から橋渡しをするような形で失った歯を補う」ことにリスクがなさそうに思えますが、実はリスクが存在します。 それは土台となる両隣の歯には大きな負担がかかってくるということです。歯があまり残っていない部位にこのブリッジを入れてしまうと、力のかかり具合に耐えられず、歯が割れたり、折れたりしてしまうケースが出てきます。その場合には抜歯しなくてはならないケースになってしまいます。 このようなリスクをしっかりと認識した上で、葉の残存可能化を検討した上でブリッジは行なっていくことが大切です。

以下にブリッジの特徴をまとめます。
  • 欠損した歯のサイドに健康な歯があれば、簡単に保険適応内での治療を行うことができます
  • 固定しているため、普段つけていても違和感は少ないです
  • ブリッジもメインテナンスをしっかりしていれば10年近く使用することもできます(ブリッジを入れる部位や残存歯数、メインテナンスの有無に左右されます)
  • 見た目も自然の歯に近い状態にできます(材質にもよります)
  • 健康な歯を削る必要があるため、歯の寿命を短くしてしまう可能性があります

入れ歯

入れ歯は歴史ある治療法です。入れ歯には、「部分入れ歯」や「総入れ歯」など失った歯の本数に応じて様々な形態の入れ歯が存在します。 入れ歯特徴としては、健康な歯を極力削らずに入れることができます。また、最近では審美性の高い素材も使われるようになり、見た目も改善されてきました。

インプラント・ブリッジ・入れ歯の中では入れ歯は最も安定感がありません。 それだけではなく、「入れ歯は歯を壊す装置」と言われるほど、入れ歯を固定する歯がその負担に耐えられずに抜歯せざるを得なくなるケースが多々あります。

しかし、入れ歯に用いる素材や技術は日進月歩で改善されており、快適に利用できる入れ歯を作ることが可能となりました。素材の違いや設計によってかなり違いが出てくる治療法です。

以下に入れ歯の特徴をまとめます。
  • 健康な歯を削らずに済む
  • 保険適応内で費用が安く押さえられる
  • 噛む力が弱まる
  • 違和感を感じやすい
  • 食べ物が詰まりやすいため、こまめな洗浄が必要
  • バネをかけている歯に負担がかかってしまう

治療法によって噛む力は大きく異なってきます

最後にそれぞれの治療の噛む力の違いの図を掲載します。

インプラントであれば天然歯とほとんど変わらず噛むことができます。それと比較してブリッジでは「噛む力」は天然歯の6割であり、入れ歯においてはなんと天然歯の1/3以下しか噛むことができないと言われています。

ブリッジや入れ歯にしたことがない方は、噛む力が弱くなることにピンと来ないかもしれません。しかし、皆様が想像している以上に「噛む」という行為は人間が生きる上で必要不可欠な行為だということです。

噛む力が弱ければ食べられるものは自然と限られてきますので、大切なご友人との食事を楽しむことができません。それに、「噛む」行為と脳の働きは大きく関係しており、噛む力が弱くなることで脳は徐々に委縮してしまい、このことが高齢者の代表的な症状である「痴呆症・認知症」に繋がってしまうのです。

「噛む」行為があなたの人生を大きく左右している要素の一部となってくることを覚えておいてください。

患者様の事情もありますのでインプラントが唯一の選択肢という訳ではありませんが、「噛む」という側面で治療法を検討していくと、インプラントが優れているということは間違いないと思います。

インプラント治療を検討されている方や説明だけでも聞いてみたいという方は、ぜひ当院までお問い合わせください。

審美歯科

審美歯科とは、美しさと自然な口元に焦点を当てた、総合的な歯科治療です。歯には機能(おいしく食べられる)と、審美(きれいな歯並び、美しい歯)がありますが、その両方に焦点を当てて治療を行います。
歯の着色、隙間、大きな銀歯など口元の印象をランクダウンさせる部分をきれいに改善します。
保険が適用されないので治療費は安くありませんが、治療後に口元の印象を変えることによってお値段以上の満足が手に入るでしょう。

※治療内容によっては医療費控除の対象となる場合がありますので、ぜひ当院までご相談下さい。

セラミックを用いた治療

審美歯科治療では主にセラミック製の詰めもの、被せものが使われます。
セラミックの特徴は、審美的に最も優れ、色・形が自由に調節できるので、理想的な口元が演出できます。また、金属を使っていないので金属アレルギーの心配がなく、歯ぐきへの金属の溶出もありません。強度も高く、現在では最もポピュラーな材料として使われています。
セラミック治療を検討されている方、当院のセラミック治療へのこだわりをぜひご覧下さい。

こだわり1 ~セラミック治療前の説明、診断をじっくり行います~

歯に詰め物をしたり、被せ物をするということは「外せない機能的なアクセサリーをずっと身につける」ということに似ています。そのため、当院では初診時に撮らせていただいた口腔内写真、レントゲン写真を患者様に確認してもらい、気になる場所のお話をじっくりと聞かせていただきます。そして、お口のトータルの状態を加味した上で、適切な診断を行っていきます。

こだわり2 ~セラミック治療前の歯周病治療を行います~

審美セラミック治療を成功される重要なポイントとして、「治療前に歯周病治療を行っているか」ということが挙げられます。
30歳代以上の8割が歯周病だと言われており、歯周病を治さなくては正確な型取りができず、完成した被せ物がお口に合わない、ということが起こってしまいます。
当院ではこのようなことにならないよう歯周病治療を行い、歯ぐきの状態を安定させてから審美セラミック治療に移っていきます。

こだわり3 ~歯科用拡大鏡を使用し、精密な治療を行います~

歯周病治療の後には「歯を削る」ステップがあります。詰め物を詰めるため、もしくは被せ物を被せるための歯を削る治療のことです。
この治療で大切になることは、セラミック修復物をきれいにいれるように形を整えるか、ということです。当院では肉眼の4.3倍まで視野を拡大できる「ルーペ(歯科用拡大鏡)」を使用しています。

当院が肉眼で治療を行わない理由は、「肉眼だけでは精密に歯を削ることが難しい」からです。
審美セラミック治療は、ミクロレベルでの繊細な作業が必要とされる非常に細かい治療です。なぜなら、精密に歯を削れなければ完成した被せ物と土台の歯の間に隙間が生じ、そこからむし歯菌が侵入してむし歯になってしまうからです。

ルーペは歯の表面の凹凸が見え、視野を拡大できるので、土台となる歯とぴったり合う被せ物を作ることができるのです。まさに審美セラミック治療において必須と言っても過言ではありません。「美」を扱う審美セラミック治療は、繊細さと精密さが要求されます。そのためには専用機材と、それを操れるだけの術者のテクニックが必須です。 「ルーペを導入しているか」これは審美治療において必須のことになります。

こだわり4 ~正確な型取りをおこないます~

形を整え、いざ型取りを行うといった際にも当院はこだわりがあります。それは型取りを行う前段階から始まります。型取りを行う前に歯肉を「歯肉圧排」という方法を用い、整えます。これには圧排糸というものを使用します。

そしてその後、型取りを行う際、「印象材」と呼ばれる粘土のようなものを用います。
この印象材には「アルジネート印象材」や「シリコン印象材」などの種類があります。アルジネート印象材は一般的に用いられる材料ですが、より精密に型を取りたい場合には「シリコン印象材」の方が適していると言えます。シリコン印象材は寸法変化が少なく、より安定している材料だからです。
当院ではセラミック治療の際には、この材料を採用しています。

こだわり5 ~仮歯にて最終確認を行います~

セラミック治療ではセラミックの被せができあがる前に仮歯をいれます。この仮歯のことを「プロビジョナルレストレーション」と言います。これにより、被せ物が入った際のイメージをしてもらったり、正しい噛み合わせの位置を確認することができます。最終的にお作りする被せ物の形や色、かみ合わせを事前シミュレーションすることがセラミック治療の成功につながります。

プロビジョナルレストレーションを行う効用は下記の通りです。

  • 噛み合わせの確認・改善
  • お口全体のバランス確認
  • 機能性の確認
  • 歯ぐきの状態の改善

こだわり6 ~優秀な歯科技工所にて作製します~

被せ物や詰め物は歯科技工所にて歯科技工士という専門職が作ります。や良い型をとり、良い模型を作ったとしても製作が正確でなければ、良いものは作れません。当院が製作を依頼している技工所はとても質の良い技工をしています。
当院のスタッフも訪れたことがあり、質の高さを勉強させてもらいました。

こだわり7 ~セラミック治療後のメインテナンスに力を入れています~

きれいに装着された被せ物も定期的なメインテナンスを行っていなければ、プラークが溜まり、外れたり、むし歯になる可能性があります。
当院では、審美セラミック治療が終わった後にメインテナンスのご案内をしております。定期検診では被せ物を入れた後の歯の状態、歯ぐきの状態を定期的にチェックし、クリーニングを行います。
セラミックは着色もしませんし、メインテナンスを行うことで長期にわたって使うことができます。ぜひ、治療後にはメインテナンスを受けることをお勧めします。

セラミック治療のメリット・デメリット

メリット

  • 見た目が美しく、経年変化による変色がない
  • プラークがつきにくいので、銀歯などに比べむし歯の再発が少ない
  • 金属アレルギーでも使用でき、体に優しい

デメリット

  • 金属と比較し、歯を削る量が少し増える
    (セラミックの種類や被せ物の構造により削る量は金属と変わらない場合もあります)
  • 保険適用ではない
    (内容によっては医療控除の対象となります)
  • 歯軋りや噛み合わせの状態によって、適応できない場合がある

当院では、患者様が抱えているお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも気になることは、私たちにお話ししていただけたらと思います。

自費診療 価格一覧

被せ物

オールセラミックスクラウン

¥132,000(税込)

メタルボンドクラウン

¥110,000(税込)

ハイブリッドクラウン

¥77,000(税込)

ゴールドクラウン

¥110,000(税込)

詰め物

オールセラミックスインレー

¥77,000(税込)

ハイブリッドインレー

¥38,500(税込)

ゴールドインレー

¥55,000(税込)

入れ歯

スーパーナチュラルデンチャー

¥396,000(税込)

金属床(コバルト・片顎)

¥286,000(税込)

金属床(コバルト・両顎)

¥341,000(税込)

金属床(チタン・片顎)

¥396,000(税込)

金属床(チタン・両顎)

¥451,000(税込)

ノンクラスプデンチャー

¥187,000(税込)

コンフォート加工

¥330,000(税込)~

ホワイトニング

基本コース

¥16,500(税込)
コース内容:1時間 3回ポリリン酸ホワイトニング or 2回ポリリン酸ホワイトニング+CAPシステム。歯磨き粉つき。

継続コース

¥13,200(税込)
※基本コースを1度受けてから6ヶ月以内の方対象
コース内容:1時間 3回ポリリン酸ホワイトニング or 2回ポリリン酸ホワイトニング+CAPシステム。

ハーフコース

¥9,900(税込)
コース内容:30分 2回ポリリン酸ホワイトニング

歯質強化治療

CAPシステム

¥3,300(税込)

インプラント

インプラント埋入

¥330,000(税込)/本(検査費用代含む)
※アバットメント代含む、被せ物代は除く

エールガイド(オペ時に使うサージカルステント)

¥110,000(税込)

メタルボンドクラウン

¥110,000(税込)

ハイブリッドクラウン

¥77,000(税込)

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