指しゃぶり
2020.09.30スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院 医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの山口です(^^)今回は指しゃぶりについてお話させていただきます!
指しゃぶりは胎児の頃からみられ、産まれてすぐに母乳が吸えるように準備をしていると考えられています。
新生児には原始反射「探索反射(唇近くにものが触れるとその方向に口を向ける)」「口唇反射(近づいてきたものを口唇で挟み込むように口に入れる)」「吸啜反射(舌を使って吸う)」があります。手が偶然口に触れ、「指を吸う」ことが反射として起こりますが、反射的な動きは徐々に弱まってきます。月齢が進み手でものを握れるようになってくると、意図的にそれを口の中に入れたりなめたりする行動がみられるようになります。感覚が鋭い手や口によるものの認知、またその感覚を高めるためのとても重要な行動だと考えられています。乳児期後半(7~8カ月以降)になり指が使えるようになってくると、口での認知が必要ではなくなるので、指を「しゃぶる」ことの必要がなくなるため指しゃぶりは減っていきます。
「吸啜」は乳児にとって“快い”ものとして満足感を与えてくれるものと考えられています。不安や不快を和らげてくれる癒しの効果もあり、眠い・退屈・知らない人と会うなどの状況の不快・不安を和らげる役割を指しゃぶりは担っていると考えられています。、
2歳頃までの指しゃぶりは生理的なもので、もし歯並びに影響が出たとしても自然に治ってきます。
3歳以降で行っていたとしても、幼稚園や保育園で友達と遊ぶことが増え、日中の指しゃぶりは減り、4歳頃までに自然にやめていくのが一般的です。
4~5歳過ぎても続く指しゃぶりは、“快い”感覚を指しゃぶりによって得るということを無意識に繰り返すことによって「癖」として身に付いたと考えられています。
指しゃぶりが4~5歳過ぎまで続くと、歯並びが悪くなったり、前歯でうまく噛めない、うまく飲み込めない、発音がうまくできない、口呼吸になるなどの影響が起きてきます。
骨や筋肉の強さや元々の骨格、また指をしゃぶる頻度や時間、吸う強さなどによって、影響の大きさは変わってきます。すべての子どもにこのようなことが起こるわけではありませんが、指しゃぶりの期間が長くなるほど影響は大きくなります。
無理やり指しゃぶりをやめさせることは、お子さんのストレスになり、よりやめられなくなってしまう場合があるので、まずは保護者のかたが焦らないように対応をお願いします。
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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