舌の構造や働きについて👅
2020.12.05スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの大塚です。
前回は舌苔について深掘りしました☺️
今回は「舌」についてお話します!
①舌とは
舌は「口腔底の後部から隆起した横紋筋性の器官」で、その柔軟な運動によって○吸飲○咀嚼○嚥下○言語形成などの重要な役割をもつとともに、味覚や触覚などの感覚受容、唾液やリンパ球の産生も行います🤔
舌の中央を舌体、舌の先端を舌尖、舌の付け根を舌根と呼びます。
また、ザラザラしている粘膜で覆われている舌の上面を舌背と呼びます。
②舌筋
舌をつくる舌筋は横紋筋で外舌筋と内舌筋に分けられます。
○外舌筋:舌の外(側頭骨、下顎骨、舌骨)から舌に向かって走行する筋で舌の位置を変えます。
○内舌筋:舌の内部を上下左右前後に走る筋で、舌の形を変えます。
これらの舌筋の運動は舌下神経によって支配されます。
外舌筋は筋の一方は骨と結合していますが一方は舌に終わり、内舌筋は筋の両端が舌に始まり舌に終わります。
このように舌筋は、両端が関節で結ばれた骨に付着し機能する骨格筋とは大きく異なり、この解剖学的特徴により、舌は自由にしかも細かい動きが可能になります😎
③舌の感覚
舌は体の中でも顔や指と同じように極めて敏感な部位です。舌の粘膜には痛覚、触覚、圧覚、温度感覚受容器が存在します。中でも痛覚受容器の分布密度が多く、舌尖部には受容器が多いので舌の中で最も敏感です。私は猫舌なのですが、原因は熱い物に警戒して舌尖でよく触れてしまうからだと思います😅
④舌乳頭
舌背のザラザラは舌乳頭という小さな突起が密集しているものです🙄
舌乳頭には、糸状(しじょう)乳頭、茸状(じじょう)乳頭、葉状(ようじょう)乳頭、有郭(ゆうかく)乳頭の4種類でそれぞれに特徴があります。
○糸状乳頭:舌背全体に密集している白くビロード状に見える乳頭で最も数が多いです。乳頭の先端は舌根側を向き、物を舐め取るのにも役立っています。
糸状乳頭の形態は動物の食性を反映している場合が多く、猫の舌のザラザラした乳頭は特徴的ですね😻
○茸状乳頭:糸状乳頭間に散在し、舌体から舌尖にかけて数、大きさともに肥大します。乳頭先端が茸状に膨大しているのが特徴です🍄
○葉状乳頭:舌の側面に切れ目状に見られるのが特徴の乳頭です。
○有郭乳頭:舌根手前のV字にある分界溝という溝に沿って並んでいます。
有郭乳頭の直径は2~3ミリあり、8~15個並んでいます。
これらの乳頭が全ての哺乳動物に存在しているわけではなく、水中生活に適したカバには有郭乳頭がなく、クジラに至っては舌乳頭の痕跡すら認められなかったといいます👀
ぜひ鏡を使用して自分の舌をチェックしてみてください♪
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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