「エアフロー」
2020.12.25スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの国岡です(^^)
今回は当医院のメインテナンスで使用している『エアフロー』についてお伝えします。
『エアフロー』とは非常に細かなパウダー粒子をジェット噴射で歯に吹き付けることにより、歯に付着した汚れを除去することが出来る機械のことです。
エアフローには2種類のパウダーがあり、用途によってパウダーの種類を使い分けています。
着色が多く強固に付着している場合は『エアフローパウダーレモン』を使用します。
レモンパウダーの主成分は炭酸水素ナトリウムです。炭酸水素ナトリウムは重曹やベーキングパウダーなど私たちの身近に多く使用されています。粒子の大きさは40μmで重度の着色を歯面への侵襲性が少なく短時間で除去することができます。
そして普段の診療で最も多く使用しているのが『エアフローパウダープラス』です。
粒子の直径がわずか14μmのエアフローパウダープラスは、歯科分野の世界ではとても微細な粒子です。 このパウダーの利点は、選択的に摩耗性を低く抑えながら清掃ができる点です。
軟組織や硬組織を傷つけないように、やさしく歯面への侵襲性を抑えつつ歯肉縁下4mmまでの歯肉溝内のバイオフィルムを除去することができます。
プラスパウダーの主成分は『エリスリトール』という糖アルコールの1つです。
糖アルコールの代表的なものだと他に『キシリトール』などがあります。
エリスリトールはメロンやブドウ、梨などの果実や醤油・味噌などの発酵食品に含まれています。
むし歯の原因にならない甘味料でありながらカロリーがほとんど無いことからダイエット甘味料として利用されています。
また、歯垢に含まれる細菌同士の結合力を弱くすることにより、歯垢を分解しやすくする作用があるます。
プラスパウダー使用時はほんのり甘味を感じますが、カリエスやその他糖質の摂取などに関して注意する必要はありません。
エアフローパウダープラスは、小窩裂溝、隣接面、叢生部位、クラウンの下縁、インプラント周囲溝、歯肉退縮部位、矯正装置など、アクセスが難しい部位から、効果的かつ侵襲性を抑えた方法でバイオフィルムを除去することが可能です。
また、白濁やむし歯の早期発見を助け、それによって侵襲性の高い歯科治療を選択する必要が低減できます。
出来るだけ歯面を傷つけずに、そして確実にむし歯、歯周病の原因であるバイオフィルムを除去する!そんなことができる『エアフロー』について今回はお伝えしました。普段の診療で使用する機会についてお話しする機会はほとんどないかと思いますので、今後もお伝えできたらと思います♪
『エアフロー』は主に当医院の2階で稼働していることが多いので気になることはお気軽にお声がけください(^^)
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp
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