歯科医院の『あの音』の正体
2020.10.10スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの鎌田です(^ ^)
最初にお知らせから。
10月1日より、今年度中に81歳を迎える方を対象とした区の無料健診『長寿歯科健康診査』が始まっております。
11月30日までとなっておりますので、区から健診用紙が送られてきた方は ぜひ受診の御予約をお願い致します。
さて、本日は歯科治療に使用する器具についてお話をしていきます。
"歯科医院が苦手な理由"でよく挙げられるのが、『音』です。
「あの音を聞くと歯科医院に来たことを実感する」という方も少なくないのではないでしょうか。
あの『音』の正体は一体なんなのでしょうか。
それは、主に歯のエナメル質や金属を削る『タービン』という道具から発するものです。
このタービンは、エアー(空気圧縮)の力で高速回転して歯や金属などの硬いものを削ります。
なんと毎分30万〜50万回転という超高速回転をしているんです。
(タービンの先端にはダイヤモンドの付いたバーというものを付けます。このバーには様々な形状があり、用途に応じて使用します。正確にいうと、このバーを高速回転させる道具がタービンということになります。)
また、鉱物の硬度を『モース硬度』という尺度で表します。
軟らかいもの(尺度1)〜硬いもの(尺度10)とした時に、ダイアモンドは尺度10、歯のエナメル質(人間の身体の中で1番硬い組織)は尺度6〜7と言われており、水晶と同等の硬さがあります。
因みに、鉄や真珠は尺度4、ガラスは尺度5と言われているので、歯がいかに硬いものであるのかがわかります。
お口の中では、あの小さい道具を使用して、もの凄いエネルギーが使われているんですね(*_*)
高速回転で硬いものを硬いもので削る為、そこには摩擦による熱が発生します。なのでタービンの先端から注水され、冷却しながら削っていくのです。
「歯を削る時、お口に水が溜まるから苦手」というお話も よく頂きますが、お水が出るのにはこのような理由があります。
タービン以外にも歯を削る際に用いる道具や、歯の表面を磨く際に用いる道具、お口の外でプラスチックや金属を削る道具など、用途に応じて様々な道具を使い分けます。
自分のお口の中で何がおこなわれているのか、どのような道具や器具が使われているのか、治療中には なかなか知るチャンスは少ないと思います。
患者様の視点に立って、少しずつブログでご紹介をしていくので、ご覧いただけたら嬉しいです^_^
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp
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