小児矯正に活躍する『拡大床』についてお話しします😄
2021.12.12スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院 医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックスタッフの山口です🍀
『拡大床』聞いたことはありますか?
ニコデンタルクリニックで小児に行っている矯正の1つです。今回はその拡大床に関してお話していきます。
矯正は乱れてしまった歯列や噛み合わせを改善することを言い、そうならないように予防していくことを咬合育成といいます。はじめに矯正という表現をしましたが、拡大床は『咬合育成』となり、成長発達に合わせて、むし歯予防や口腔機能の獲得を目指しながら行っていく治療です。
歯並びの問題で日本人に多いのは、叢生(歯が前後している状態)です。叢生の原因は、歯と歯が並ぶ顎の大きさに差があることです。歯が並ぶスペースが足りないことにより起こります。なぜ差が出るのかは、口腔機能の獲得がうまくできていないことや、遺伝により歯が大きいということが考えられます。
一般的に皆さんが思い浮かべる矯正(歯にワイヤーをつける)は、永久歯列に行います。スペース確保のために何本か(通常4本)抜歯します。抜歯によりできたスペースを利用して歯を並べていきます。
拡大床は、歯の並ぶスペースが狭く永久歯にはえ変わった時に並びきらないであろうという口腔内に対して使用します。顎(歯が生えてくる部分)を少しずつ広げて、スペースを作り、歯が並ぶように導きます。顎の成長を促すように力をかけるため、成長度合いにもよりますが、少なくとも小学2年生から始めたい治療です。
【拡大床のメリット】
最大のメリットとしては、お子さんの成長発達の力を利用して治療ができるということです。拡大床の対象期間は6歳から10歳くらいまでです。この頃は骨が盛んに成長する時期であり、一度成長した骨は縮むことは少ないので後戻りの心配も少ないです。
また、着け外しする装置で、お家にいる時につけておけば良いので、初めは違和感があると思いますが、比較的お子さんが受け入れやすい治療だと思います。
しかし、顎を広げ安定するまで続ける必要があるため期間が長くかかります。また、着けなければ効果が発揮されないため、お子様が頑張れるか、そして保護者の方の協力が必要です。また、あくまでも『歯列育成』です。きれいに並べるのが目的ではありません。患者様が求める結果によってはワイヤー矯正が必要になってくる場合もあります。
治療のタイミングや治療方法などはたくさんあり、患者様の想いや、実際にできる治療できない治療などもあります。「うちの子の歯並びどうなんだろう?」気になった方はお気軽にご相談ください(^^)
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