歯磨き粉って何がいいの?②
2022.05.20スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの山口です🍀
「フッ素は歯に良い」というのはご存知だと思いますが、どのような効果があるか聞いたことはありますか?
まずむし歯がどのようにして起こるか説明していきます。
歯は酸に弱く、酸にさらされることでカルシウムなどの成分が溶けでていきます。これを脱灰とい、酸性の飲食物やむし歯菌が出す酸によって起こります。 (むし歯菌は糖分をエネルギーにして酸を出します。) 反対に唾液などの力により歯の成分が歯に戻っていくことを再石灰化といいます。
日常的に歯の脱灰と再石灰化は繰り返されているのですが、このバランスが崩れ脱灰の力が大きくなる、または再石灰化の力が弱くなるとむし歯が起こります。
フッ素の力
①再石灰化を促す力(カルシウムなど溶けでた成分が戻りやすくなります。)
②歯の抵抗力をあげる力(再石灰化のタイミングでフッ素が使われるとフッ素と歯の成分が置き換わり酸に強くなっていきます。)
③むし歯菌を弱める力(酸を作る能力を抑えてくれます。)
フッ素は「低濃度」で「高頻度」の使用が大切です。フッ素が力を発揮するためにお口の中である程度フッ素の濃度が必要です。実は唾液にもフッ素は含まれているのですが、効果を得るには少し濃度が低いです。それを補うために低濃度で高頻度のフッ素の使用が必要なってくるのです。
身近で有効なものとしてはやはり歯磨き粉です。毎日の歯磨きで歯磨き粉を使用することはむし歯予防にとても効果的です。フッ素が入っていない歯磨き粉と比較すると、フッ素入りは40%以上むし歯の減少がみられました。
歯磨き粉に含まれるフッ素には、フッ化ナトリウム【NaF】とモノフルオロリン酸ナトリウム【MFP】があります。
NaFは歯の最表層の再石灰化が起こりやすく、その反応は急速に行われます。MFPは最表層下の脱灰している深い部分の再石灰化が起こりやすいですが、反応はゆっくりです。
なので、むし歯のリスクが低い場合はNaF、出来始めのむし歯がある場合はMFTの歯磨き粉をおすすめします。
また、溶け始めたエナメル質の回復を促すために、エナメル質の結晶の修復・ミネラル補給に有効な成分もあります。【nano HAP】【POs-Ca】【CPP-ACP】【fTCP】が主なものです。これらの成分は、歯磨き粉のものや、ガムとして売られています。代表的な商品があるので、気になった方は調べてみてください!
むし歯にならないために、ケアを頑張ることや食習慣を見直すことももちろん大切ですが、フッ素など上手に取り入れることで予防していきましょう!
そのためにまずは歯科医院に通い、自分のお口の中を知ることから始めましょう!
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp
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