唾液の分泌量の低下の診断と対策
2021.04.05スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの大塚です。
前回は唾液の分泌量が低下するとどうなるのかを中心にお話ししました。
今回はその診断と対策法についてです🤔
分泌量が低下すると口腔乾燥症という症状がおきます。
前回の内容も少し入りますが、口腔乾燥症におけるお口の中の徴候の多くは食事と関連していて、味覚の変化、摂食、咀嚼、嚥下の困難(特に乾燥した食べ物)等が特に飲料水を一緒に飲まない場合に起こります。
患者様によっては、入れ歯の維持力低下、口臭、口内痛、酸味のある刺激性食品が食べれなくなることもあります。
他にも、乾燥の為に話し難い、夜に水を飲む為に目が覚める、口の渇きを和らげる為に甘いものやのど飴を舐める、目や唇、鼻の中が乾いた感じがする、唇の乾燥とひび割れ、歯肉や舌が痒い場合があります😣
皆さんはこのような症状を感じたことはありますか🙄
医療機関で唾液量を調べるには、一定時間唾液を出して唾液分泌速度を計測する方法が一般的です。
安静時全唾液(噛む、食物などの刺激はなく自然に出る唾液)の分泌速度を測る際は、まずは少なくとも唾液採取前の60分間は飲食、喫煙、口腔清掃を控えて頂きます🙅
そして、患者様をを静かな環境で頭を前方に傾けて座り、試験開始直前に
お口の中の唾液を全て飲み込んで頂きます。
試験中は試験管などの容器に唾液を飲み込んたり吐き出さずにゆっくりと流しこんで頂き、5分間計測します。
0.1mL/分未満は唾液分泌量が低下していると診断します。
刺激時唾液量を計測することもあり、風味のないガムのようなパラフィンワックスというものを5分間噛んで頂き、その間に出る唾液量を計測します。
その際は、0.5mL/分未満が唾液分泌量が低下していると診断します。
唾液の分泌量の低下の対策としては、まずは低下の原因を見つけることがポイントです🤔
原因は薬の副作用や全身疾患(シェーグレン症候群や放射線性による口腔乾燥など)、ストレスなど人それぞれです。
服用している薬の中には副作用で口腔乾燥症を引き起こすこともあり、年齢の割合を見ると高齢者が服用する薬の種類や量が増えてくる傾向にあります。
65歳以上の高齢者のうち27.6%が常時口腔乾燥を感じており、75歳以上の約1/4が7種類以上の薬を処方されています😯
薬の副作用で口腔乾燥を引き起こす場合は主治医に薬の変更や容量の調整を相談することもあります。
脱水の場合は水分補給で改善がみられますし、全身疾患の場合は投薬を行うことがあります。
また、口の乾きを癒す為にアメを常時舐める方もいますが、むし歯の原因になることもあります🍬
また、保湿剤という効果もあるので次回詳しくお話させて頂きます♪
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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