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定期検診(メインテナンス)で使用する道具 『超音波スケーラー』について

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの国岡です(^^)

関東も梅雨が明け暑い日が続いていますね☀️
皆さまいかがお過ごしでしょうか?

以前、定期検診で使用する『エアフロー』についてお話しさせていただいたので、今回はその次に使用頻度が多く、治療でも使用することがある『超音波スケーラー』についてお話ししていきます。

そもそも音波とは「音を出すものが振動することにより、その周囲に伝わる波動」のことです。
ヒトの耳に聞こえる周波数は、おおよそ30Hz〜20kHzといわれ、これを可聴周波といいます。これより高い周波数の音波、つまり「ヒトの聴覚ではとらえられない周波数の高い音波」のことを超音波といいます。
なおHzとは、周波数を意味し、20kHzとは毎秒20,000回振動を繰り返している状態を表します。
超音波は波長が短いので、一方向に集中して液体や固体中でも伝播し、エネルギーの強力な繰り返し応力を得ることで、物体を強く揺さぶる性質をもっています。

超音波スケーラーは高周波電気エネルギーを速い振動の超音波機械振動に変換し、そのエネルギーで歯石を粉砕して歯面から剥離しています。超音波振動によって多量の熱が生じるので、冷却するために水がハンドピース内を通ってインサートチップ先端で微細な噴霧状となります。噴霧状の水滴は内部が真空であり、その気泡が瞬時に破裂する際にエネルギーを発散します。これをキャビテーション(真空泡沫現象)といい、これによって歯周ポケット内に残った歯面から除去された歯石や沈着物を洗浄することができます。

超音波スケーラーの振動数は1秒間に25,000〜42,000回です。この細かな振動によって歯石を除去したり歯周ポケット内のバイオフィルムを除去しています。

超音波スケーラーは硬い歯石や多量の歯石を短時間で除去できるので、患者様にとっても疲労感が少ないのが特徴です。
また手用スケーラーと比べてて歯質削除量が少ないので歯根面や周囲軟組織の損傷が少ないことも特徴です。

その一方で超音波特有の音や振動などにより不快感を感じることもあります。
振動や使用する水によって知覚過敏の症状が生じることもあります。
また、ペースメーカーを使用している方に対しては超音波の振動がペースメーカーの誤作動を招くおそれがあるため使用を避けます。

また当医院では、超音波スケーラーを使用する際、PIチップというものを用いてメインテナンスを行っております。
PIチップは、先端がポリエーテルエーテルケトン(PEEK)繊維でコーティングされており、治療の際に歯の繊細な表面を安全に清掃することができます。 チップの線形振動と医療用ステンレス鋼素材のおかげで、プラークを外科的精度で容易に除去することができます。 患者様の快適性をより高め、より低い侵襲性でメインテナンスすることができます。

今回はエアフローに引き続き、定期検診(メインテナンス)で使用する超音波スケーラーについてお話しさせていただきました。
定期検診で何を行うのかについては患者様と担当の歯科衛生士との相談の上、患者様のお口の状態に合わせて行う内容が変化していきます。
分からないとこや気になることがあった際はお気軽にお声がけください(^^)

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp

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