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歯冠と歯根

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックスタッフの大塚です。

最近肌寒い日が続いています。
皆さん体調を崩されませんようご自愛ください🙇

前回は「歯」について深掘っていきました🙂
今回はその続編、歯冠と歯根についてお話していきます。

歯はその機能を担当する「歯冠」と、それを支持する働きをもつ「歯根」の2つの部分に区別されます。
人間の歯においては、歯冠はエナメル質に覆われ、歯根はセメント質に覆われています。しかし、動物の歯は多種多様で、エナメル質がほとんど見られない歯(マッコウクジラ🐳)、歯冠をセメント質に包まれた歯(ゾウ🐘、ウシ🐄等の臼歯)、さらに歯の唇側面をエナメル質、舌側面をセメント質が覆って歯根をもたない歯(ラット🐀の切歯など)もあります。

○歯冠、歯根の形態
歯冠は咀嚼作用に直接関与する部分で種類によって役割が異なります。
歯根は歯にかかる力が大きい歯ほど本数が多いです。
どちらも歯の種類によって形態が異なります。

1:切歯(incisors)
歯列の最前部にある歯です。歯冠はシャベルまたはノミ状をしていて、中切歯と側切歯の2種類があります。
歯根は1本で20代男性👨が思い切り噛んだ時にかかる力は約16kg💪です。

2:犬歯(canines)
切歯に続く1本ずつの歯で、全体として槍の穂状をしています。歯冠の先端が尖っているので尖頭歯とも言います。
歯根は切歯と同じ1本ですが、長くて強く、噛んだ時にかかる力は約28kg💪です。

3:小臼歯(premolars,anterior cheek teeth)
犬歯に続く2本ずつの歯で、前から第一・第二小臼歯の2種類があります。歯冠の頬側と舌側にそれぞれ咬頭がみられるので双頭歯とも言います。
歯根は1~2本です。

4:大臼歯(molars,posterior cheek teeth)
小臼歯に続く3本ずつの歯で前から第一・第二・第三大臼歯の3種類があります。歯の生える時期により、第一大臼歯は6歳臼歯、第二大臼歯は12歳臼歯と呼ばれ第三大臼歯は親知らずまたは智歯(wisdom tooth)と呼ばれます。
歯根は1〜3本で歯にかかる力は約67kg💪です。
また、2本の歯根が癒合して1根になった樋状根(gutter shaped root)が認められることがあります。

食事🍚の時に臼歯にかかる力は約15kgです。思い切り噛んだ時にかかる力より小さいとはいえ、毎日、食事の度にこんなにも力がかかります。😲

目で見える歯冠によく注目しがちですが、歯根も大切な役割をもっていますね。🤔

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp

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