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嚥下についてのブログです😄

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの大塚です。

今回は嚥下についてお話します!🙇

○嚥下とは
嚥下とは口腔内に取り込まれた食物や液体を口腔から咽頭・喉頭・食道を経て胃に送り込む反射性の運動です。🙄

そして、嚥下は咀嚼や呼吸と密接な関係をもち、嚥下時には顎・顔面を含む広い範囲の機構が連携して動きます。

哺乳類では咽頭で食物の通路と気道が交差するため、そのままの状態では食物や液体が咽頭に流れ込みます。
そこで、嚥下には咽頭口閉鎖などの気道への異物侵入を防御する機能が備わっています。
また、食物が口腔から胃へスムーズに移動する為には嚥下器官やその制御機構が正常に機能するだけでは十分といえず、食塊(食物を噛み砕き、唾液と混ぜた塊)の硬さ、凝集性、破断性や食事の姿勢が大きく関与していきます。
例えば、海苔のように粘膜にくっついたり、寒天のように潰れるとその破片がバラバラになるような食品は、時として誤嚥を引き起こす原因になります。😲

○嚥下の回数
健康な成人の場合、一日の平均嚥下回数は約582回になります。その中でも食事中には平均108±55回/時と高い頻度です。🙄
また、口腔内には常に唾液が分泌され、その量は1日約1.0~1.5リットルといわれます。この唾液を嚥下する為に、安静時で24.4±8.7回/時、睡眠中でも5.3±1.7回/時になります。

○摂食・嚥下運動の流れ
摂食・嚥下運動は食物の移動に合わせて、認知期(先行期)、咀嚼期(準備期)、口腔期、咽頭期、食道期の5期に分けられます。🙂
認知期に先行して食欲という動機も重要です。

認知期(先行期):視覚や嗅覚を使って食物を確認する時期です。過去の経験(記憶)と比較して判断し、食べて良いかを判断します。

咀嚼期(準備期):食物を口腔内に摂取します。咀嚼することで粉砕処理と唾液の混和が行われ、嚥下に適した食塊になります。

口腔期:食塊が口腔から咽頭に送り込まれます。
自分の意識で止めることは可能ですが、通常の食事ではほとんど無意識のうちに終わります。

咽頭期:食塊が咽頭を通過し食道に送り込まれます。反射性の運動で、ひとたび誘発されると周囲にある多くの筋が順序よく収縮と緩和をします。

食道期:食塊を胃まで押し進める反射性の運動です。
約4cm/秒の速度で胃に運ばれます。
食塊が食道を通過する時間は食物の物性によって異なりますが、だいたい5~10秒です。
通常、液体では胃まで3秒で、固形物では8秒程で通過します。😮

次回ももう少し嚥下に関する事をお話します。🙇

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
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