むし歯の始まり
2020.09.23スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックスタッフの山口です☘️
むし歯の始まりについてお話します(^^)
むし歯は歯の表面の50ミクロン下の無機成分が溶け出ることから始まります(表層下脱灰)。なぜ表面の下が溶けていくのかというと、歯の表面は長い間何度も脱灰(酸によって無機イオンが歯から離れる)と再石灰化(無機イオンが歯に戻る)を繰り返し、フッ化物イオンや亜鉛イオン、鉛イオンを取り込んだ酸に強い溶けにくいエナメル質となります。しかし、表面には顕微鏡レベルの小さい管が存在しているために表層下の無機成分が溶け出ていくのです。
表層下の無機質構造が変わったことにより光の屈折が変化し、その部分は白く白濁してみえます。「むし歯の原因」が取り除かれないままその状態が続くと、エナメル質の脱灰が進み表面が粗造になってきます。
初期のむし歯は進行を止められる可能性があります!この状態のエナメル質は表面は硬くて壊れやすく、とても脆弱です。ただ、歯面の環境を整え、むし歯の原因を取り除くことで進行のスピードを遅くすることが可能なのです。
ぜひ鏡の前に立ってお口のなかを観察してみてください。歯の根元が白くなっていませんか?歯の根元は歯ブラシが当たっていない方も少なくなく、むし歯になりやすい部分です。もしかしてと思ったらかかりつけの歯医者さんで確認してみてください!かかりつけの歯医者さんがない方はぜひ自分に合う歯医者さんを探してみてください(^^)
また、奥歯の噛む面の溝が黒くなっていませんか?脱灰したところが着色して黒くなっている場合があります。歯の中でむし歯が広がっている可能性もあるので治療が必要かどうか歯医者さんで確認してもらいましょう!
お子さんの場合、ニコではシーラント(予防的に溝に詰め物をする)を行い経過をみています。
むし歯は穴があいて目に見えてわかるようになるまで、痛くなるまで時間がかかります。
むし歯の進行を止めるチャンスがたくさんあるのです!
治療が必要な歯は治療を行いますが、歯を削るということは人工的に歯に穴をあけていることと同じです。なので進行を止める可能性があるなら基本的には経過をみています。
みなさんご自身でむし歯の予防を行っていただくのも大切ですが、目に見えないむし歯を把握するためにはレントゲンや歯科医師、歯科衛生士の視診が必要になってきます。
ご自身で判断なさらず、歯科医院での定期的な検診をおすすめいたします(^^)
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp
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