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唾液の成分、機能を知っていますか?😳

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの山戸です。

皆さんは唾液の成分やどんな機能があるかご存知ですか?あまり聞いたことがないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ということで2021年、私の最初のブログは唾液についてお話したいと思います。

まずは唾液の分泌量です。
唾液は1日に1.0〜1.5ℓの唾液が出ています。
ただし、分泌量は個人差があります。
一般的に咀嚼力の強い方は唾液腺が大きく、分泌量も多くなります。日内変動もあるので、夜間の分泌量は低下します。また、水分を失いやすい夏季は冬季に比べて分泌量は少なくなります。

次に唾液の成分、機能についてお話します。
☆消化作用
唾液中に含まれる消化酵素のアミラーゼはデンプンと反応をしマルトースへ分解します。
咀嚼によって食べ物が混ざり、消化を助けています。

☆潤滑作用
ムチンは唾液に粘性を与え、食物を湿潤して食塊の形成を補助し、嚥下が円滑に行われるようにします。また、会話の時に舌や口唇の運動を円滑にします。

☆保護作用
唾液に含まれるムチンなどのタンパク質は、粘膜や歯に付着する性質があります。特に歯の表面では被膜(獲得被膜)を形成しています。粘膜や歯を乾燥から防いでいます。また、再石灰化作用にも役立っています。

☆緩衝作用
唾液は酸またはアルカリを中性にする働きがあります。緩衝作用は再石灰化作用を発揮します。

☆再石灰化作用
細菌が産生する酸を中和して歯を脱灰から防ぐ作用があります。この緩衝作用は唾液に含まれる炭酸脱水酵素によって促進されます。炭酸脱水酵素は獲得被膜に蓄積しています。

☆洗浄作用
唾液は歯や粘膜に付着した食物残渣を洗浄する働きがあります。大唾液腺導管の開口部付近(上顎臼歯の頬側面、下顎切歯の舌側面)では唾液流が多いため、う蝕になりにくくします。

☆抗菌作用
リゾチーム、ペルオキシダーゼ、免疫グロブリン、ラクトフェリンなどを含む唾液は、口内に侵入した細菌の活動を抑えています。

さて、唾液の量が少ないと感じでいる方もいるのではないでしょうか?
唾液の量が減少する原因がいくつかあります。
・口腔運動の低下
→麻痺や合わない義歯の使用など

・刺激の減少
→食べ物のにおいを嗅いだりする機会がない

・脱水
→発汗や嘔吐、下痢による体内の水分量低下

・薬剤による副作用

・日常生活の癖
→普段から口を開けっぱなしにしている

・口内組織への強い刺激
→刺激の強い歯磨き粉などの使用

唾液には良い成分、機能がたくさんあります。
なので、日常的に口腔ケアを行ったり、水分を摂ることなどを意識をして正常な唾液の分泌を維持していきましょう。

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp

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