唾液の分泌量が低下するとどうなるのか?💦
2021.03.05スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック、歯科衛生士の大塚です。
唾液は食べ物を飲み込みやすくし、消化を助け、食べ物のカスを洗い流すだけでなく、酸を中和する作用(緩衝作用)や抗菌作用、そして歯や歯肉を病気から守る働きをしています✨
今回はその唾液の分泌量が低下するとどうなるのかをお話していこうと思います💪
○むし歯のリスクが上がる
唾液にはプラーク(歯垢)内の細菌が産生する酸で脱灰した歯を修復する再石灰化という力があります。
唾液の分泌量が低下すると再石灰化が間に合わなくなり脱灰が続き、むし歯が進行していきます。
また、唾液自体の力が弱いと同じように再石灰化が間に合わなくなることがあります。
高齢者では歯肉が下がって歯根が露出していることが多く、ここに唾液分泌量の不足が重なるとむし歯のリスクは非常に高くなります。
○粘膜の炎症や痛み
唾液は舌や粘膜を保護する為にもなくてはなりません。
唾液の分泌量の低下により、潤滑作用、抗菌作用、歯や粘膜の保護作用が低下すると口腔内の粘膜は傷つきやすくなり、その結果、粘膜の炎症や痛みが生じます😵
義歯をされている方は義歯に不安定を感じたり、粘膜に傷がつき痛むリスクが上がります。
○食事の苦痛
味覚の感受性の低下により、味覚障害が起こります。
また、粘膜に炎症が生じると、食べ物を口に入れることが苦痛になります。😣
○咀嚼や会話の困難
潤滑作用の低下により、会話での口唇や舌の運動が円滑にすることが難しくなります。
また、食べ物を浸潤して食塊の形成の補助をし、飲み込みを円滑にすることも難くなり、むせる原因になります😕
。
○菌の増殖
唾液には抗菌作用がありますが、唾液の分泌量が低下すると口腔内の菌が増殖します。
歯にはプラーク(歯垢)量が増えたり、舌の表面には厚い舌苔が定着しカンジダ(酵母菌類の真菌)が広がります。
義歯(入れ歯)を入れている方は清掃を怠ると義歯がカンジダで覆われてしまうことさえあります。
唾液の分泌量が低下するとこのようなことが起こるのですね🙄
唾液はお口にとって重要な役割をしていることが良くわかります🤔
唾液の1日の分泌量は約1.0~1.5㍑ですが、個人差が大きく、季節や時間でも唾液の分泌量は変動します。
自分の唾液の分泌量はどうだろう、今の分泌量や口腔内で起こるリスクはあるのだろうかと気になる方はぜひ歯科医師や歯科衛生士にお声をかけてください🙋
また、唾液についての詳しい説明はニコデンタルクリニックの過去のブログで詳しくお話されていますので是非チェックしてみてください!
今回はちょっと怖いお話になりました🙇
次回は唾液の分泌量の低下に対しての対策についてお話していきます。
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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