嚥下機能の低下について
2021.11.08スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの大塚です。
今回も嚥下についてお話していきます🙋
嚥下は前回お話した通り、口腔や咽頭、食道など様々な筋肉が時間をずらして収縮することによって胃に送られる反射性の運動です🙄
ですが、歯の喪失、筋肉の低下、唾液分泌機能の低下、味覚や嗅覚などの感覚機能の低下によって嚥下機能が低下することがあります😓
では、嚥下機能が低下するとどのようなリスクがあるのでしょうか?🤔
それは、誤嚥です😮
咽頭は食物や唾液の通路であると同時に気道の一部でもあります。このため、時には本来食道に移送される食塊や唾液が誤って気道に入ることがあります😮
臨床的には食物などが喉頭に進入しても声門を越えない場合には「喉頭進入」または「喉頭流入」と呼び、声門を越えて気管に入った場合を「誤嚥」と呼びます。
通常は気道防御反射でもある「むせ」(咳反射)が喉頭の異物を排除しますが筋肉の低下でむせても排除が難しくなることがあります😣
誤嚥を防ぐ為には様々な方法があります💪
歯の喪失:食物を食塊に形成し嚥下を行う場合は歯や舌は重要になります。
舌に関しては、食塊を舌に集めて喉頭に送る際に両側の歯列と歯槽堤に支えられ保持しスプーン状の形態になっています。
ですが、歯が喪失し歯槽骨が吸収された無歯顎者では、舌の側方を支える壁がないため、この形態を保持するためにかなりの筋力が必要になります。
このような場合は、義歯があれば人工歯列で舌機能を補助できる場合があります。
食道括約筋の低下:食道括約筋が十分機能しないと、胃の内容物が逆流して誤嚥する場合があります。
このような場合は、食後に十分な時間(約2時間)座位になり、腹部に圧が加わらないように注目しましょう。
座位になることで、重力を利用して胃内容物の逆流を防ぐことができます。
口唇の筋肉の低下:嚥下は口を開けたままでも可能ですが、その場合には食塊を咽頭へ送り込むために舌を突き出し、頭を後ろに傾けるなどの動作が必要になります。液体を嚥下するのであれば、この姿勢は苦にならないですが、固形物では苦しい思いをします。
要介護者が口唇を閉鎖できない場合は、介助者が手をそっと口唇に当てて、閉鎖を介助しましょう。
唾液分泌機能の低下:唾液は食塊の形成や嚥下を円滑に行うために重要です。
ですが、筋肉の低下で噛む力が弱まったり、服用している薬の副作用で唾液分泌量が低下することがあります。
よく噛む食事を取り入れることが難しい場合は、こまめな水分の補給や水分量の多い食事にするなどの工夫が効果的です。
また、「誤嚥性肺炎」という疾患、聞いたことありますか?
誤嚥性肺炎とは、口腔内の細菌が食物や唾液と一緒に気管や肺に入り肺炎を起こす疾患です。
このような疾患は、日常から口腔ケアを行い、口腔内を清潔に保つことが予防に効果的です🙂
食事中にむせやすいと感じることはありませんか?気になる方は歯科医師や歯科衛生士にお声かけください🙇
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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