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歯の豆知識「フッ素とは?」

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックスタッフの国岡です(^^)

今回はむし歯予防の為に重要な【フッ素】についてお話ししていきます。
そもそも【フッ素】とは何でしょうか?

フッ素は生物に必要な14の微量元素のうちの1つです。人間の体内には、カルシウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、鉄に次いで含有量が多く、成人の場合は、約2.6g体内に存在しています。
フッ素はフッ化物という形で天然に多く分布しており、お茶や海産物に多く含まれています。

フッ素がむし歯予防に効果があることが発見されたのは1900年代初頭で、現在日本においてもフッ素入り歯磨き粉の普及率が89%を超えるなど、私たちの生活の中で【フッ素】というものが広く知られてきているようになってきました。

では【フッ素】とはどのようなメカニズムでむし歯を予防するのでしょうか?
フッ素には大きく分けて4つの効果があります

◯歯質強化
歯の主成分であるヒドロキシアパタイトはフッ化物イオン(フッ素)を取り込むことで酸に強いフルオロアパタイトを生成するため、むし歯になりにくい歯を作ることが出来ます。

◯再石灰化の促進
溶けてしまった歯の質を元に戻りやすくする効果があります。

◯脱灰の抑制
歯が溶けることを防ぎ、またフッ素があるところで再石灰化が起こると酸に強いフロオロアパタイトに歯の質が変化するため、むし歯に対する抵抗性が増します。

◯細菌の活動抑制
プラーク中の細菌の解糖系に対する抗酵素作用により、酸産生を抑制します。

【フッ素】を活用してむし歯予防をするには、具体的にどのような方法があるのでしょう?

◯フッ化物歯面塗布
歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗布する方法です。当医院では塗布後30分程度飲食を控えていただきます。

◯フッ素ジェル
普段の歯磨きに取り入れていただく方法です。
多くの歯磨き粉はフッ素が含まれています。
ただ、磨いた後にゆすいでしまうとそのフッ素の多くは流れ出てしまいます。
そのため当医院ではフッ素ジェル(研磨剤や発泡剤が入っていない透明なジェル)の使用をお勧めしております。
使い方としては普段通り磨いた後にフッ素ジェルを歯面に塗っていただきます。
塗布後は30分程度飲食を控えていただくと効果的です。寝る前に行っていただくとより効果的です。

また、フッ素には年齢に合わせてフッ素濃度や量が決まっています。
適切な方法で使用すればむし歯予防にとても効果的な【フッ素】
ぜひ日々の生活に取り入れてみてはいかがでしょうか!

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp

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