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歯の色みは人それぞれ♪

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの鎌田です(^ ^)
2021年も あっという間に4月を迎えました!
春の陽気が心地よく、過ごしやすい日々が続きますね♪

さて、本日は"歯の色み"について お話していきたいと思います!
歯の色は人により様々で、『明度』『彩度』『色相』があり、これらを認識することがとても大切です。
【明度】…明るさを表します。一般的に『暗いもの』は色が濃く、『明るい』ものは色が薄く見えます。
【彩度】…色の"濃淡"を表現します。色の濃さとは、例えば黄色とオレンジ色を比較した場合、黄色は彩度が『低い』、オレンジ色は彩度が『高い』と表現します。
色が薄い場合に『彩度が低い』色が濃い場合に『彩度が高い』ということです。
【色相】…色の種類を表す際に用います。後にお話するA系、B系、C系、D系のことをいいます。

歯の色調のことを"シェード"といい、被せものを作製する際や、ホワイトニングで色みを確認する際に、これらの情報を用います。

シェードの系統はA、B、C、Dとあり、更に彩度により1〜4に分類されます。(A3、B2など)
【A系】色調的には赤茶色が色調のベースです。日本人の多くの方はこのAタイプです。A系はオレンジ、という印象です。
【B系】色調的には赤黄色が色調のベースです。白人に多く、黄色が主となるため、A系に比べ淡い色味に感じられます。B系は黄色という印象です。
【C系】色調的には灰色が色調のベースです。グレー系の色相を持ち、かなり暗い印象です。
【D系】色調的には赤灰色が色調のベースです。D系はD1は無く、D2から始まります。赤みを帯びたグレー系の色相を持ちます。

皮膚や髪の毛の色に個人差があるように、歯の色にも個体差や年齢差、歯の部位などにより色調に影響があります。
○個体差は、例えご本人が「私の歯は他の人と比べて黄色いな..」と感じていたとしても、歯の色見本である"シェードガイド"の範囲内におさまっていれば、正常色となります。
○年齢差では、永久歯が生えたての子どもと高齢者の摩耗や咬耗した歯と比べた際には、高齢者の歯の方が明度は低く、黄色みは強いかと思います。
○歯の部位に関しては、1本の歯でも歯の先端の方の色みと、歯の根元(歯茎に近い部分)の色みを比べると、色みが異なることがわかります。

歯の構造には、大きく分けて
【エナメル質】…歯の一番外側にあり、無彩色で光を通す素材
【象牙質】…エナメル質の下にあり、黄色っぽい色をしている
【歯髄】…象牙質の内側にあり、「神経」と呼ばれています
があり、エナメル質の厚みや色、象牙質の色が その人の生まれつきの歯の色を決めているのです。
日本人はエナメル質が薄く、中の象牙質の色が透けて見えるために『黄色っぽい』色に見えてしまいます。
欧米の人の歯が白く見えるのは、エナメル質の層が厚く、中の象牙質の色が透けにくいため白く見えるのです。

歯の着色・変色には、外来の着色物が歯に沈着するもの(外因性)と歯の内部から生じるもの(内因性)とに分類できます。
【外因性】…虫歯、歯磨き不足、嗜好品(お茶・コーヒー・煙草)など
【内因性】…遺伝性、先天性、薬剤(フッ素、テトラサイクリン系)など
中でも、薬剤のテトラサイクリン系抗生物質は肺炎などの薬剤として使われていますが、胎児期や永久歯が形成される時期に多く投与されると、テトラサイクリンの抗生物質と反応して、歯が黄色から褐色、さらに黒色を呈するよう変色してしまいます。
このような色調が見られる歯のことを"テトラサイクリン歯"と呼んでいます。
テトラサイクリン歯は、薬剤の服用時期、使用量、薬剤の種類によって変色の程度は大きく異なります。

現在 私も、『被せものや詰めものを作製する患者様の歯の色み』を比較したり、撮影させていただいたりしています。
歯の色みは複雑で単一では無いため、「まだまだ勉強と実践が必要だなぁ」と日々 痛感します。
ぜひ皆さんも『自分だけの歯の色み』を観察して、楽しんでみて下さいね^ ^♪

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
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