酸蝕症とはどんな疾患?
2020.12.17スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院 医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの山口です☘️
酸蝕症(さんしょくしょう)、聞いたことはありますか?炭酸飲料やスポーツドリンク、また健康のためにとお酢やフルーツを毎日取っている方は注意が必要です。
☆酸蝕症とは
歯はカルシウムやリンなどの成分でできていて、酸に触れると化学反応が起こり分解されて成分が溶け出てしまいます。
むし歯菌によって作り出された酸で歯が溶けていったものがむし歯です。それに対して、酸性の食べ物や飲み物によって歯が溶けることを「酸蝕」といい、その状態が重いものを酸蝕症といいます。
むし歯は歯の溝や歯と歯の間などの磨きにくい部分に起こります。しかし酸蝕症の原因である飲食物はお口全体に行き渡るので、広範囲に起こります。
☆酸蝕症の症状
酸蝕が起きている歯の特徴としては、歯が白く濁って見え、歯の外側のエナメル質に透明感があり内側の象牙質が透けてくる、歯が丸みを帯びたり、すり減ってくるなどがあります。しみてきたり、噛むと痛むという症状が出てくることもあります。
このように歯が弱くなってくるのでむし歯のリスクも上がってきます。
☆酸蝕症になりやすい食べ方・飲み方
飲み物の酸性度をみると、売られているものの約70%は歯が溶けるほどの数値があると示されています。食べ物に関しても、身近にある多くのものは酸性です。
酸性のものを食べたり飲んだりすることは問題のあることではないのですが、酸性度が強い飲食物を高頻度に、ちょっとずつ時間をかけて取ると歯が酸に触れる時間が長くなり歯が溶けやすくなりす。また、前歯で果物をかじったり、酢の物をすするようにして食べる方は要注意です。前歯の表側は、歯を修復したり、酸性を洗い流す力を持つ唾液が行き渡りにくい部分のためリスクがより高いです。
☆酸蝕症を予防するために
①歯を長時間、酸にさらさせない
②歯に酸を直接触れさせない
③酸に触れ、歯が軟らかくなっている間は余計な力を加えない
酸蝕症を軽減するためには、酸性のものを取る頻度を減らすことが1番です。
しかし、「熱中症対策にスポーツドリンク」「仕事を頑張れるように栄養ドリンク」「お酒・炭酸飲料が好き」「健康のためにお酢や果物を積極的に取る」など様々あると思います。
酸性のものを取ったあとは、水やお茶など中性のものを飲んだり、弾力のあるおつまみやおやつを一緒に食べて唾液の分泌を促したり、少しずつだらだらではなく一気に飲み干すなどで対策をしていきましょう。
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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