歯の豆知識⑤「口臭について」
2020.10.05スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの大塚です。
歯と口の健康に関わる問題の代表格といえば、う蝕と歯周病です。
その一方で、口臭を気にする方も多くいます。🤔
日本歯科医師会が平成28年6月に発表した「お口の臭い調査」に関するレポートでは、全国の10代から70代までの男女1万人を調査したところ、約8割の人が口の臭いを気にしていました。
この調査結果をさらに詳しく見ると、女性の30代、40代の口臭心配度が9割近くと最もハイレベル。🙄
それに対し、男性は10代が一番多く、その後30代まで心配度は低下し、40代で心配度が上昇しながら、その後はまた緩やかに低下します。
その口臭発生の元をたどると、8割以上は口腔内に原因があると言われています。😯(他にも全身や口腔内由来の病的口臭、唾液の低下が原因の生理的口臭、自身だけが口臭があると思う仮性口臭や口臭恐怖症、飲食物や嗜好品に由来する口臭などがあります。)
口臭の主な臭い物質は、以下の3つの揮発性硫黄化合物で、それぞれに特有の臭いがあり、時にはこれらが混ざり合って不快な臭いをもたらします。😣
○メチルカプタン
○ジメチルサルファイド
○硫化水素
口臭を防ぐ為には毎日の適切な歯磨きが大事になります。
ですが、歯ブラシで歯を磨くだけではありません。
そう、糸ようじや歯間ブラシです。💪
歯と歯の間は歯ブラシで丁寧に磨くことは出来ません。歯と歯の間は歯垢が残り虫歯や口臭の原因になりやすいです。
口腔内は人それぞれなので、糸ようじが適切か歯間ブラシが適切かは歯科医院でお聞きすることをお勧めします。☺️
また、口臭を防ぐには舌のクリーニングをして舌苔をある程度取り除くこともポイントです。舌苔とは口腔内の細菌や食べかす、口腔内の剥がれた粘膜などが舌の表面のザラザラした部分に付着してできた塊です。
健康な状態では、白くうっすらと均一に付着しています。👅
自覚症状はありませんが、舌苔の厚みが増すと、口臭や味覚障害、不快感につながります。
高齢者や嚥下障害のある方の場合には、食物を飲み込む反射力の低下から誤嚥を生じると、誤嚥性肺炎のリスクが上がります。
歯磨きに舌のクリーニングを取り入れる事は、口腔内の細菌数のコントロールに繋がり、口臭だけでなく誤嚥性肺炎の予防にもなります。
舌苔はうがいだけでは除去できないので、歯ブラシ等である程度取り除くと良いです。
専用の舌ブラシも市販されています♪
歯ブラシでの除去法は、鏡で確認しながら舌の奥から手前に動かします。手前から奥へと動かしたり、前後に往復させたりすると、舌苔中の細菌を喉の奥に送り込む危険性があるので要注意です。また、舌の粘膜や味を感じる器官である味蕾を傷つけないよう軽い力で動かしましょう。電動歯ブラシの場合は刺激が強いのでスイッチを切って行ってください。
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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