むし歯?🦷
2020.11.14スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院 医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの山口です☘️
お子さんの定期検診で、「むし歯かもしれない」と確認すると、確かに治療が必要なむし歯になっている歯がある場合もあれば、むし歯の初期段階で歯が一部白くなっている、また、元々の歯の質が弱く色がついている場合もあります。今回は、歯の質の問題(石灰化障害)についてお話していきます。
歯の構造は内側から「歯髄(神経が通っている部分)」、「象牙質」、表面を「エナメル質」が覆っています。その表面のエナメル質が作られる時に何かが起き、うまく作られなかった状態を「石灰化障害」といいます。
歯は、お母さんのお腹の中にいる時から作られます。胎生頃から7週から順番に作られ始め、胎生4ヶ月頃から石灰化(硬くする)が始まります。石灰化の時期に何か影響を受け、エナメル質が粗くギザギザしていたり薄くなっている状態を「減形成」、石灰化の程度が低く歯が白くなっていたり黄褐色の斑点がみられるものを「石灰化不全」といいます。
・局所的な原因
程度にもよりますが、乳歯の時に転んで前歯を強くぶつけたり、大きいむし歯を治療せずにそのままにしていたなどにより、乳歯の下に埋まっている永久歯の石灰化に影響がでる可能性があります。
・全身的な因子
全身疾患や薬剤、重度の栄養不良やビタミン不足、高濃度フッ素の過剰摂取などがあります。
フッ素はむし歯予防にとても重要になるので使用をオススメしていますが、たくさん使えばいいということではありません。特に石灰化の期間(6歳未満)は子ども用の歯みがき粉を適切に使用してください。
また、遺伝的な因子により歯を作る細胞がうまく働かず起こる石灰化障害、「エナメル質形成不全症」というものもあります。石灰化の時期の歯が影響を受けるのではなく、乳歯、永久歯全ての歯面に影響があります。「象牙質形成不全症」もあります。エナメル質と象牙質は由来が違うのでお互いの構造に影響はないですが、象牙質が弱いためエナメル質は壊れやすく削れやすいです。
重度なものになると、歯の質が欠けていたり脆い、審美性も考えて治療が必要になる場合もあります。軽度なものでも歯の質は弱いため、温度に対して過敏だったり、歯磨きを行うのが難しい場合もあります。歯磨きやおやつの取り方に気を付けたり、適切にフッ素を活用して経過をみていきます。かかりつけの歯科医院で定期的に歯を確認してもらうことをオススメします。
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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