歯科治療での金属アレルギー
2021.03.12スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック スタッフの鎌田です
(^ ^)
3月を迎え、すっかり春の陽気が感じられるようになりました🌱
外を歩くと花や緑、お日様の匂いにワクワクしているこの頃です😊
さて、本日のブログでは『歯科治療の金属アレルギー』についてお話をしていきます。
金属アレルギー、一度は耳にしたことのある方も多いかと思いますが、どのようなものなんでしょうか。
そもそもアレルギー疾患とは、体に備わる免疫機能が、特定の物質を「排除するべき物質」とみなして抗体をつくり、攻撃を加えた結果 体に炎症や障害を引き起こすものです。
金属アレルギーは、免疫か特定の金属を「異物(=敵)」とみなして攻撃をした場合に引き起こされます。
日常で主にみられる金属アレルギーは、金属に直接触れた為に起こる、アレルギー性接触皮膚炎で、ピアスやネックレスなどのアクセサリーや、コインなど金属を使用したものに触れた部分に、強い痒みや発疹が起こるものです。
金属アレルギーによる皮膚や粘膜の病変には、このように直接触れる部位に起こる接触性のものと他に、接触していない部位に起こる全身性接触皮膚炎があります。
これは、アレルギーの原因物質であるアレルゲンを口や気道、血液から摂取することで生じる病変で、主な原因としては食品に含まれている微小な金属成分や、歯科治療で使用される金属によるものがあげられています。
金属アレルギーは、金属との接触から起こるものですが、実は金属そのものは人体に対して無害と言われています。
金属がイオン化して溶け出すことで、アレルギー反応を引き起こす原因となります。
金属のイオン化したものが皮膚の蛋白に結合し、本来 体がもっていない構造の蛋白が出来上がると、免疫がこれを異物とみなしてアレルギー反応が引き起こされてしまいます。
金属がイオン化して溶け出すことを『溶出』といいます。
お口の中の金属は、唾液や食べ物などが電解質として作用することで、腐食性変化を生じ溶出されます。また、お口の中ではそれ以外にも歯肉から滲出する体液や、お口の中に生息する細菌の出す酸や硫化水素など、様々な要因が複雑にからみあい、金属にとって極めて過酷な溶出が起こりやすい環境であります。
イオン化して溶出した金属がアレルギーの原因となりますが、それには『アレルギーになり易い種類、なりにくい種類』があります。
一般に卑金属は溶出し易く、貴金属は極めて耐食性が高い為に溶出しにくい傾向があります。
アレルギーの原因となる金属では、ニッケル、クロム、コバルト、水銀の頻度が高く、アルミニウム、亜鉛、パラジウム、ロジウムなども原因になり易いものです。
また、お口の中で違う金属の種類が使用されている場合は、同一の金属のみ使用されている時よりもアレルギーを引き起こし易いことが判明しています。
金属アレルギーにおいて、溶出しにくい金属を用いることも大切ですが、金属を用いない治療を選択することもアレルギー反応から体を守ることが出来ます。
その場合に用いられる材料として、セラミックスがあります。
セラミックスは生体親和性が高く劣化しない材料で、審美性にも優れています。もちろんセラミックス自体は非金属無機材料なので、金属アレルギーは引き起こしません。
お口の中という ご自身の体の一部を治療する上で、どのような治療方法を選択していくかは、その後の生活の質を高めていく為には大切です。
現在では歯科治療もあらゆる方法が選択出来るようになりました。ぜひ一度ご相談下さいね
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医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
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