代用甘味料って?
2021.12.23スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの山戸です。
皆さんは代用甘味料という言葉を聞いたことはありますか?虫歯になりにくいものだと言われていますよね。今回は代用甘味料についてお話ししていきます。
まず代用甘味料とは。
砂糖の主成分であるスクロースは細胞のエネルギー源となっています。また、虫歯の原因となると知られているものですよね。
そのスクロースの代わりに用いられる甘味物質を代用甘味料と言います。
1950年代、当時の日本は戦後の食糧不足に直面していました。
砂糖の代わりとなる甘味料として、
①食べて安全
②十分な甘味を有する
③砂糖に匹敵するほど価格が安い
④加熱しても安定で甘さを失わない
⑤消化吸収されてエネルギー源になる
などの条件を満たす代用甘味料が開発されました。その後、糖尿病や肥満などの生活習慣病患者様の食事制限や予防を目的としてまた、虫歯になりにくい食品に利用されています。
代表的な代用甘味料として、
キシリトール、マルチトール、ソルビトールがあります。
・キシリトール
→ スクロースとほぼ同じ甘さで、エネルギー値は3kcal/gです。むし歯菌に代謝されないため、むし歯の原因になりません。
血糖値を上げないため、糖尿病の方も安心して摂取できることも特徴です。
・マルチトール
→ スクロースの70〜80%の甘さで、エネルギー値は2kcal/gです。むし歯菌に代謝されず、むし歯予防効果もあります。
・ソルビトール
→湿潤調節作用があり、歯磨き粉や化粧品に用いられます。 なし、桃、さくらんぼ、昆布などにも多く含まれています。 リンゴの「蜜」と呼ばれる半透明な部分もソルビトールが形成します。エネルギー値は3kcal/gです。
次に虫歯予防のための食品の摂取方法に関してお話していきます。
虫歯の発生には食生活が密接に関連しています。
①「何を食べるか」だけではなく、「どのようにして食べるか」、「いつ食べるのか」という視点で食事や間食の摂取を考えましょう。
②唾液は自浄作用、緩衝作用、再石灰化促進作用を有し、虫歯の発症をや進行を抑制します。そのため、野菜、きのこ、海藻などの食物繊維を多く含む食品を取り入れるなど咀嚼回数を増加させましょう。
③間食にはプラーク中で酸を産生しない非う蝕性甘味料を使用したキャンディ、ガム、スナック菓子を選びましょう。
虫歯予防のための食品には、「特定保健用食品(トクホ)」マークや「歯に信頼」マークがありますので、食品を選ぶ時には、ぜひ見てみてください!食事を楽しくできるように虫歯にならない環境を作っていきましょう!
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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