乳歯の隙間、なぜできる?
2021.07.21スタッフブログ
こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックの山戸です。
乳歯が生えそろったお子さんのお口を見て、歯の歯の間に隙間ができてきたと思うことはありませんか?本日は乳歯の隙間がなぜできるのかお話ししたいと思います。
乳歯列での歯間空隙には2種類の空隙があります。
まず1つ目は発育空隙です。お子さんは身体の成長にともない、あごも一緒に成長していきます。そうすることで、乳歯の歯間に隙間ができていきます。これを発育空隙と呼んでいます。この発育空隙は将来、永久歯が生えてくるための大切な隙間になっています。
2つ目は霊長空隙です。これは、上顎乳側切歯と乳犬歯の間、および下顎乳犬歯と第1乳臼歯の間に存在する空隙で、霊長類に共通して存在することから霊長空隙と呼んでいます。
乳歯の隙間は、一般的に乳歯が生えてくる最初の頃には全体に大きくなります。そして、1歳半頃に上あごの乳犬歯が生えると、乳側切歯との間に次に生えてくる乳臼歯に備えた隙間が出来ます。乳歯が奥歯まで生えそろって安定する3歳頃には、隙間は一時的に小さくなります。4歳頃から顎の成長とともに再び広がって、永久歯が生え変わる準備が進みます。とくに、上あごは、永久歯の前歯が生える1年ほど前から急激に成長し、横幅が広がります。スペースが確保され、永久歯列が並んでいきます。
また、この隙間は噛み合わせを調整する重要な役割も持っています。とくに、永久歯の生え変わりの時期の前後には、上下の顎がうまく噛み合うように、調整の役割も果たします。
上顎の成長は5~6歳頃になると、急激に進み、乳犬歯だけでなく、前歯部付近に隙間が見られます、下顎も上顎と同じように乳歯列から永久歯列へと大きく成長し生え変わっていきます。男の子は女の子よりも顎の幅が大きく成長します。
ただ、永久歯に生え変わっても隙間が生じる場合もあります。原因としてこのようなことが考えられます。
・永久歯が生まれつき少ない先天性欠如歯
・歯のサイズが小さい矮小歯
・歯の本数が生まれつき多い過剰歯
・上唇小帯の異常
また、生活習慣によって起こり得ることがあります。例えば頬杖をつく癖や、舌を前に押し出す癖などがあると隙間が生じることがあります。
癖はもちろんですが、先天性欠如歯や過剰歯などを早期に発見できることによって早めに治療、対策をすることができます。
空隙が気になる方はぜひ、スタッフにご相談ください!
医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
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