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「 歯」について深掘ってみました。

こんにちは!
葛飾区立石の歯科医院、医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニックスタッフの大塚です。

今回は「歯」について深掘ったお話をしていきたいと思います!
口腔内に興味を持つきっかけになりましたら幸いです。🙇

○歯とは?
歯は脊椎動物の口腔内、あるいは口腔近くにあり、皮膚外胚葉および神経外胚葉から発生した硬い器官です。🤔
鳥類を除く脊椎動物のほとんどの種類に広く存在していて、それぞれの動物の種類により分布、数、形態、構造などが著しく異なっています。
進化の過程で消失したと思われるタツノオトシゴ、ヒキガエル、亀、鳥、カモノハシ、センザンコウ等のような例外はありますが、一般的に脊椎動物の顎骨には歯があります。
歯は、動物の生命維持の為に食物摂取の道具としての機能を果たします。
動物進化の過程で、歯は単に食物を捉える捕食器から、食性の変化によって捕えた食物を噛み切り、噛み砕き、すり潰すという機能を獲得し、咀嚼器に進化しました。
また、舌と頬との共同作業により唾液を混ぜて食塊を作る等、機械的・化学的消化作用を行えるようになりました。そして、人では発音の補助および顔貌との調和などの機能も持っています。🙂
そして、歯は形態学的に強い個性を持っていて、動物の食性によく適応しています。

○形態
歯の原形は、単純扁平な三角錐または円錐です。
サメ🦈やヘビ🐍等のように爬虫類以下の脊椎動物は、獲物を捕まえて飲み込むといった単純な動きのみに使用されるので、歯の形が全てほぼ同じであっても不都合はなく、歯に種類はありません。これを同形歯といいます。
一方、哺乳類🙋では獲物を捕まえるだけではなく、獲物を噛み切り、噛み砕き、すり潰すといった働きが加わります。それにより、これらの機能を反映して歯の形が顎の部位によって異なります。これを異形歯といいます。
人の歯は存在する位置と働きによって形が異なり、永久歯👩は切歯・犬歯・小臼歯および大臼歯の4種類、乳歯👶は乳切歯、乳犬歯、乳臼歯の3種類に区別されます。
異形歯の特徴は、それぞれの歯が肉食、草食、果実食、魚食、昆虫食など複雑で多様性のある食性に適応するために数や形を変化させ、咀嚼機能を高めています。

○硬さ
哺乳類の歯は、エナメル質、象牙質およびセメント質といったリン酸カルシウムを主成分とする硬組織からなり、象牙質の内部に歯髄があります🤔
歯は動物の器官(脳や皮膚、骨、臓器など)の中で最も硬く、硬さを測定するモース硬度計では硬いイメージのある骨は4~5°なのですが、エナメル質は6~7°と水晶に相当する硬さをもちます。😲
象牙質は5~6°でエナメル質の次に硬いです。
また、歯は骨よりも硬く均質なので、長年地中に埋没し風化作用を受けても、骨よりも化石になる可能性が高いので、歯は古生物学者、人類学、動物学、遺伝学、系統進化学など各分野の好研究対象になっています。

医療法人社団栄怜会ニコデンタルクリニック
東京都葛飾区立石2-26-17
03-3693-2880
www.nico-dent.jp

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